見出し画像

MCバトルの面白さ

結論から述べると、自分の中で面白いと感じるポイントは、ラップバトルを通じてその人の生き方や人生の軸が見えてくるところだ。
また、魅力として、誰でもステージに立ったら平等で這い上がるチャンスがあるというところにも魅力を感じる。
自分は人の人生を見るのが好きだ。這い上がっていくのを見て刺激を受け自分も頑張ろうと思う。
そういうところにMCバトルの面白さや魅力がありハマってしまった。

最近、ラップバトルが流行っている。BSスカパーで高校生ラップ選手権が始まり、地上波でフリースタイルダンジョン という番組が2015年から始まり今もなお、MCバトルイベントの勢いが止まらない。
多分、みんなが経験したであろう、誰々と誰々が喧嘩してるらしいよ?
という、噂で野次馬として見に行く感覚に近いのではないか?
ディスり合いという喧嘩に自分たちの声が判定出来、喧嘩を見に来た甲斐がある。というところにバトルの人気が上がったのが理由ではないか?

MCバトルとはなんなのか?
簡単に言うと、音をビートに乗せて口喧嘩をすることだ。
そこで、的確に相手をディスしたり韻を踏んだりして会場にいる客を沸かせ、審査員や客判定で勝敗をつけるもの。
やり方はいたって簡単で、やろうと思えば誰でも出来る。ただ、バトルは強いメンタルとディスられる覚悟が必要になるだろう。

自分がMCバトルにハマったきっかけ
フリースタイルダンジョンのDOTAMA対R-指定の第2ラウンドのバトルだ。
DOTAMAの強烈なディスを弾き返すR-指定の言葉と脳の回転に驚き、そんな返しを一瞬で考えるってすげー!!
って言う感動を今でも覚えてる。
そこから、YouTubeでR-指定の過去のバトルを漁りまくる。
YouTubeに上がっているバトルはほとんど見尽くしただろう。

その中で印象に残っているのは2014年のUMBだ。
UMBとは、地方予選を勝ち抜いて本線に出場する、いわゆる悪口の全国大会だ。
R-指定は大阪予選を2009年から5年連続優勝して本線に出場し続けている。
そのうち、2012.2013年に優勝。3連覇のかかった2014年だった。

そこで、R-指定の壮絶な人生を見れた。
UMB2014年に優勝した後のウイニングラップのワンフレーズに集約されていると感じた。
「若いMC全員に問いたい、2年も勝負すればここで(UMB本戦)優勝すれば誰からも悪者扱い。それでも立ち上がる覚悟はあるかい?」

悪口の言い合いで負けた方は、リベンジに燃える。客は負けた方に次負けるなー!とか因縁対決ー!とかという理由で負けた側を応援したくなる。
勝ち続ける勝者は全てが敵に見える。客も相手も大会主催者側も。
そんな孤独の中、前人未到の3連覇を成し遂げたR-指定。
本当にラップが好きで始めてバトルに参加して、ここまで来れた。

最初はエントリー漏れでMCバトルに参加出来なかった少年。
学校では決して目立たず、運動も勉強も出来る方ではなかった少年。
アンダーグラウンド感がなく、ただ単にラップが好きな少年。

そんな、1人が這い上がっていくストーリーがラップで体現出来るのはすごくないですか?


これが、MCバトル面白いところだと感じました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?