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粋に、おもしろく。(2021年7月8日(木))


昨晩は「七夕の夜」。ちょうど『ほぼ日の學校』で土楽の七代目陶工、福森雅武さんのコンテンツを見ていた影響を受け、寝る前に「おもしろく生きられますように」とつぶやいて床に入ったのでした。

一夜明けて福森さんのコンテンツを見返しながら思い出しているのは、梁塵秘抄の「遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけん 遊ぶ子どもの声聞けば わが身さへこそ揺るがるれ」。いろいろな解釈はあるようですが、私は文字通り「人はあそぶために生まれてきたのだよ。人のあそんでいる様子を見ていると、自分の心と身体も動き出してくる」とこの歌を捉えていて、まさに今、福森さんのように自然や好きな友人に親しんで生きていきたいと、心が動いているのです。

頭でっかちな感じで社会にいて、「自分のほうが優秀だ」と己を誇示するのではなく、自然に親しみ、ふと目にとまって「いいなぁ」と思ったものを拾って飾る。これを「活けた途端に空気が変わる」ことを、丁寧に感じとってあそぶ。

(これはフードスタイリストの飯島奈美さんもおっしゃっていたのですが、)食材がどうやったら美味しく食べられるか、職人のさばきをじっと見て、それを自分で試して体得する。その体得に際しては、「考える」のではなく「感じる」。部分で見るのではなく、全体でみる(「身体の生理でみる」)。

そして「粋ってこれだ」と思ったのが、「遊び方っていうのは型がある。遊びにも礼儀がある」という福森さんの言葉。なんて素敵なんだろうとまさに心をゆるがされています。

#エッセイ #日記 #memento

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