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再開で気づいたこと

2年ぶりに、バレエを再開した。

2年ぶり、と言っても
3年ぶりぐらいの感覚。

なぜかというと
一旦やめるまでの1年の記憶がおぼろげなのだ。


3年前に、発表会に出て。
そこで一旦、抜け殻感も実はあり。

それまで「レッスン行きたい」と思っていた気持ちが
いつの間にか「行かなくちゃ」と
義務のようになっていることに気づき

そこから回数が減っていき

もう、上手くなっていかないだろうし
もうこのあたりで、きっぱりやめよう

そう思ったのが2年前。

もう、レオタードを着ることもないだろう。
バーを持つこともないだろうな。

そんな風に思っていた。

でも年末ぐらいからだったかな
理由はわからないんだけれど

「また踊ってみたい」

そんな気持ちがふつふつと。

新しくレオタードとバレエシューズを買い

ドキドキしながら電車に乗って

久々にスタジオを訪れ
レッスンを受けて

体のあちこちが硬くなっていたり
腸腰筋が弱っているのがわかったり

でも、久々に持つバーは
音楽は
とても心地よく

久しぶりのはずなのに
前より自分が綺麗に動けているのを感じ
不思議な気持ちになった。

なぜだろう

きっと
バレエというものに

自分自身に

丁寧に向き合えるようになったんだな、と。

2年前までの自分が
どんな気持ちでレッスンを受けていたのか
振り返ってみて思ったのは

楽しいし好きなはずなのに
上手くいかないところにすぐフォーカスしたり
「美しさ」「丁寧さ」に対する軸みたいなものが
その時グラグラ・スカスカしていて

外側にばかり、いらない筋肉がついて
いびつな私になっていたのかもしれない。

一旦すっぱりやめたことで

雑念というものが払われ

ただ、自分がどうありたいか

今やっと「美」というものに
丁寧に向き合うようになってきたからこそ
再開したくなったんだな、と

そう気付かされた。

レッスン後
「どうだった?」と
先生に尋ねられた。

「やっぱり、楽しいですね」

なんの迷いも曇りもなく
即答した私に

「そりゃそうよ^^」と先生。

本当、こんな穏やかで純な気持ちで
バレエをまた楽しめるようになるなんて。


スタジオの大きな鏡に映る私は

数年前とは違っていた。

明らかに、今の方が
いい表情をしているやん。


毎週は通えなくても
細く長く、でも

また始めていこうか

私の人生に潤いをくれるものとして。

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