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みんなで作ろう! 「じぶんの特性」短歌

短歌を知っていますか? 日本古来の伝統的な歌体で、近年では口語を使用した「現代短歌」が多数作られています。有名どころでは俵万智さん。「サラダ記念日」が大きく話題になりました。

短歌には難しそうなイメージがありますが、実のところ、ルールはひとつだけ。

「五・七・五・七・七」の五句体に音数を合わせる。

短歌のルールはこれだけです。

俳句と違って季語が不要で、音数は31と多め。少し考えてみると、案外と簡単に作れることに気づくのではないでしょうか。

私も今年に入ってから作り始めた初心者ですが、手軽に作れて楽しいので、すっかりハマってしまいました。この楽しさを分かち合いたいです。

みんな、短歌を作ってみよう!

作り方のヒント

短歌をまず作ってみるにあたっては、こう考えてみましょう。

・難しいことを考えない
・まずは「五」あるいは「七」を作ってみる

技巧に凝ろうと思うとキリがありません。そういうのは熟練者に任せればいいのです。私たちは初心者なので、まずは音数を合わせることだけを考えましょう!

最初から31音をひねり出そうとすると大変ですが、「五」あるいは「七」だけなら割とスムーズに出てくるのではないかと思います。それをきっかけに言葉を増やしてみましょう。

じぶんの特性を短歌にしよう

「短歌を作ろうと言っても、テーマが思いつかない」……誰しもある悩みではないでしょうか。

そこで私の提案は、「じぶんの特性」を短歌にすること。

特性といっても難しいことはありません。

・学生? 社会人?
・男性? 女性? セクシャルマイノリティ?
・病気や障害がある?
・健康そのもの?
・得意なこと、好きなことがある?
・苦手なこと、嫌いなことがある?
・いつも求めているものは?
・絶対に避けたいものは?
・好きな天気、季節、時間帯は?
・思い出に残っていることは?
・これだけは知っておいてほしい「自分のこと」は?

私の場合は、発達障害とセクシャルマイノリティの当事者なので、発達障害短歌とセクシャルマイノリティ短歌を細々と作っています。

私の作品例

「技巧に凝らない」「障害がテーマ」で過去にnoteで公開した短歌をこちらに再掲します。

公開できるものを作り次第、以下のマガジンに収録しています。よろしければぜひ。

発達障害短歌<聴覚過敏>

轟音を 打ち消すノイズ 吐き気して
使えずじまい ノイズキャンセル

自家用車 乗ればステレオ 音の渦
止めてほしいと 言えず耳栓

体調が 悪いときこそ なお行けぬ
テレビ轟く 病院ロビー

発達障害短歌<視覚過敏>

薄暗き 静かな明かり 安らげど
「何も見えぬ」と 老眼の親

ギラギラと 神経病ます
照明を
避けて暗闇 文明退化

色が刺し 光が突き刺す 我が瞳
何を見るとて 見えぬがごとし

発達障害短歌<痛覚過敏>

なにごとか 痛み苦しみ 病院へ
「よく気づいたね」 早期発見

発達障害短歌<アスペルガー>

「どうですか」 訊かれて意図が 読み取れず
悩み沈黙 気まずい空気

祝日の 不規則恨み 無視をする
ルーティン暮らし 心地よきかな

自由こそ 最も強い 支障なり
やることを決め 不自由とする

性別違和短歌

生まれ落ち 宿りし心 信ずれば
持てる躰は 我が物ならず

恋心 同性に向かい ふと気づく
想いし相手 まさしく異性

作って投稿してみよう!

いかがでしたでしょうか。凝った表現をしなくても、まあまあのものになる気がしませんか。

私は自分一人が作るより、大勢でわいわいと短歌を作って投稿するという広がりが生まれたらいいなと思っています。

作った作品はnoteに「#短歌」タグをつけて投稿してみましょう!

どんな短歌が作られるのも良いですが、個人的に「障害短歌」がもっと増えるといいのになと思っています。

軽く読めて、わかった気分になる短歌、とてもおすすめです。

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