モンテソッリー式のトイトレ⑥
今週のアメリカはサンクスギビングウィークです。サンクスギビングの習慣としては、家族で集まり、感謝の気持ちを込めて七面鳥の丸焼き等の料理を食べながらお祝いをします。ごく最近(2000年代)では"Friendsgiving"という、お友達を呼ぶ習慣も追加されました。私たちもありがたいことにお呼ばれされ、初めて息子と夫とお友達の家のサンクスギビングに参加をする予定です!
余談ですが、日本では12月になるといよいよ年末感が漂い、その忙しさに”師走”とまで言われますよね。しかし、アメリカではサンクスギビング週間は学校や会社がほとんどお休みなので、11月後半から早くもお休みモードで旅行に行く人も続出します。そのまま12月のホリデーシーズンまでお休み…という方もいるので、一緒にお仕事をする際にはご注意ください(笑)。
さて、今回はトイトレ中の外出に関する内容です。前回は"Toilet Awareness"(著者:Sarah Moudry)の第7章を翻訳しました。モンテソッリー教育やトイトレの専門家ではありませんので、私なりに解釈した内容も含まれますこと、ご了承ください。
取り上げている本はこちら:
目次はこちらです:
今回は、第8章の内容をご紹介します。
8.Taking It On the Road(出かける場合)
トイトレを始めると外出することは重荷に感じる場合があります。
下記はそんな負担を少しでも軽くするための工夫です:
子どもとサポートする大人が徐々に慣れていけるよう、外出は短い時間から始めましょう。
外出前に、トイレに座らせてみましょう。
トレーニングパンツ(トイトレ用パンツ)を履かせてください。
車のベビーシートには濡れてよいタオルまたはおしっこパッド(例はこちら)を敷いてください。
外出先へ到着した際、「ここにはトイレがあるから、トイレがしたくなったら教えてね。その時にはトイレに行こうね。」と子どもに声をかけるようにしましょう。
着替えを持っていきましょう。
濡れた衣類を入れるプラスチックバッグ等を持っていきましょう。
恐れずに公共トイレを使ってみましょう。いつか利用できるために、子どもに公共トイレを利用することを慣れさせましょう。
いかがでしたか?
外出の経験談(基本的に車移動です)
トイトレを始めると「漏らしたら大変だから、外になるべく出たくない。」という気持ち、ほとんどの方が経験をしたことがあるのではないでしょうか。私もそうでした。でも、準備をしていけば心配ありません!むしろ、失敗したほうが子どものためにもなりますし、経験を積むことは成長のためには必要なので、普段の予定を減らすことなく思い切って外出を決意しました。
私たちの場合は車移動が多く、また週末は息子とミュージアムに行くことが習慣になっていました。外出しないとお昼寝もしないので、思い切って外出することを決めてから、上記のアドバイスの通り、①短時間から始め、②万が一の着替え等の準備をし、③「トイレに行きたくなったら教えてね」と必ず伝えるようにしていました。
因みに②と③は外出に慣れた現在も必ずしています。②については、車のトランクに簡易トイレを積んでおき、着替えも2セットほど持っていくようにしています(上下、靴下、タオル、濡れた衣類を入れる袋や簡易トイレ用のビニール袋)。車ではなく電車移動が多い方は、上記4について、車のベビーシートではなく、ベビーカーにおしっこパッドを敷くのもよさそうですね。
※簡易トイレの例:
また、③は気分の問題があるので難しいのですが、息子は外出前にトイレにあまり行きたがらないので、「ミュージアムに着いたら車のトイレでする?それともミュージアムでする?」と出発前に本人に選択肢を提示し、「車でする」と言われたら、ミュージアムに着いた瞬間にリマインドをして、車でさせたりしています。現在3歳ですが、これくらいの年齢になると、自分で選んだことを覚えていて、選んだことはしっかり守り、それができると自信がつくのか、誇らしげな顔をしてくれます。色々なやり方があると思いますが、私はこの方法で本人の意向も尊重しながら、外出時のトイレに自信をつけさせています。数回の経験で、公共トイレでも上手にできるようになりました!
また、驚くことに3歳になると記憶もしっかりしてくるのか、自分から「トイレいかなきゃ!」と言ってくれるようになったりもします。このように、子どもの学習は非常に早いです。大人が外出することを怖がらず、また失敗しても動揺せず(難しいですが…)、子どもに「大丈夫だよ!」と自信をつけさせ、また、安心できる環境作りを根気強く続けてみてください。
次回は第9章を見ていきます。歩く前からトイトレできる(?!)という、多くの方にとっては目から鱗の内容かもしれません。