雑記 25 消防士のマジック 馥郁タル火夫ヨ

画像1 夏の日がようやく暮れて、いつもより遅い時間に暖炉に火が入った。暖炉の前に椅子を持って行き座ると、燃え始めてから、少し勢いが衰え、おき火のようになった薪が、薄暗闇で抑えた炎を抱えていた。 #夏の日 #日暮れ #暖炉 #薪 #炎 #おき火
画像2 午後8時半過ぎ、いつもの客が現れる。腰には耐火性の手袋を下げ、半袖のTシャツの背にはrescueとある。暖炉に覆いかぶさるようにして、火のついた薪を摑み、3回ほど少しずらして組み替える。……とたちまち薪は、息を吹き返したようにメラメラと燃え出した。そして、みんなこれを見てくれ、というかのように炎が立ち上がってゆらめき、輝く。本業は消防士だけど、得意技は、火を消すことだけじゃない、燃やし方も知っている、と彼が笑う。#レスキュー #消防士 #炎 #ゆらめき #火消し #火起こし
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画像4 生き物の如く。かぐわしい薪の燃える匂いが漂い、今日はこんなことがあった、と激しく語りかけてくるよう。 普通の人がやっても、炎はこのようには踊らない。消防士のMagic。 #踊る炎 #マジック #写真 #文章 #日記

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