エントリーシート設問にMECEに!
学部,修士,博士での3回の就活,転職,そして指導教員として多くの学生のを見てきた経験から,学生に共通する簡単なアドバイスを紹介します.
2つ目のアドバイス「設問に対して回答はMECE?」です.
※ MECE : 日本語にすると「モレなく、ダブりなく」
エントリーシートは,日本の書類社会の象徴のような部分もあります.形式がとても重んじられます.特に,エントリーシートでの審査時は,まだ会ってもらえていないので,エントリーシートの内容のみで判断されます.
書類審査で,甲乙つけるのは難しいはずです.そのエントリーシートで,設問に,答えていないエントリーシートは落とす理由となってしまいます.
もちろん,学生がまじめにエントリーシートを書いてるのは承知していますが,騙されたと思い,
「設問に対して回答はMECE?」 を意識してもう一度自分のエントリーシートを確認してみて下さい.特に以下の3点を気にするとよいです.
1) 質問に対して,全部に対して答える
例えば,設問が,
Q1 「あながこれまで経験した困難であった経験は何ですか,それをどのように 克服して,その結果何を学びましたか?」
に対しては,
困難な経験, 克服した方法, 学んだこと
の3つを答える必要があります.
3つ答えていることを分かりやすくするために,
困難であった経験は~~です.
克服した方法は~~です.
学んだことは~~です.
とまずは明確に対応が分かるように書きましょう.1つの設問に対しては対応できていても,エントリーシートの全設問のうち,1つ2つの設問で,回答漏れがあることが良くあります.
2)質問された順番で答える
Q1を例にして説明します.質問の順番と答えの順番が異なると,読みづらく,審査員のエントリーシートや面接時の加点ミスにつながる可能性もあります.質問された順番で,答えるほうが無難です.
推奨する回答例:質問の順番に回答を書く.
私は,~~~ということで困難を経験しました.その際,~~のように克服しました.これにより,学んだことは~~です.
推奨しない回答例:質問順序と違う回答順で書く.
私は人一倍努力することができます.私は困難に対面した際に逃げません.例えば,部活の試合で良い結果がでなかった際にに,私は人一倍練習を頑張りました.
3)質問された用語を利用して答える
同じくQ1を利用して説明します.“困難だった経験“と聞かれているのに,「私は~~が辛かったです.」のように,言い換えて書く学生が多いです.読む側の立場になると理解の妨げとなります.もちろん,困難な経験だから辛かったというのは文脈から分かりますが,多数のエントリーシートをざっと読んでスクリーニングされることを想像すれば,わざわざ分かりづらくする必要はないので,質問用語をそのまま使うほうが無難です.
「困難だった経験」と聞かれれば,「私が困難だった経験は~です.」と相手の準備したキーワードをそのまま使って対応を明確にして答えましょう.
以上のように,エントリーシートを通過させるための2つ目のアドバイス「設問に対して回答はMECE?」でした.
少しでも役にたてば幸いです.