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ポジティブもストレス? 日々を穏やかに過ごす「手放す」マインドセットとは

「それってポジティブ疲れかもしれないな…」

先日、知人と話していてふと思ったことがあります。彼女は日々の生活に非常にストレスを感じていました。テレワーク下での一人暮らしは気分的にも滅入ってしまう事が多いそうです。

そして、なるべく明るく振る舞おうと無理しがちです。その無理が蓄積し、ポジティブでいる事がかえって彼女を苦しめているように思いました。

ポジティブなマインドでいることは日々を楽しく、明るく、前向きに生活する上で大切な要素ですが、「無理に」明るく振る舞うことは必ずしも良い面ばかりではありません。

そこで、「ポジティブ」な気持ちとの向き合い方を考えます。

「ポジティブ」のダークサイド

よく「○○さんはいつもポジティブで素敵ですね」なんて日常会話でよく耳にするこの言葉。どんな状況でも肯定的に前向きに捉え、楽観的であろうとする思考をポジティブ思考と言ったりもします。

このコロナの状況では特に先行きが見えない未来に対して、「ポジティブでありたい」というマインドを意識する人は多いと思います。私もその一人だったりします。

一方で、その考え方に少し疲れを感じはじめている方も増えているように思います。冒頭の彼女は正にその一人です。

一見「ポジティブ」でいることは正義であると思いがちです。しかし、どんなことにも良い面と悪い面があるように、ポジティブという魔法の言葉にもダークサイドがあります。特に無理したり、頑張りすぎている人にとっては、少し立ち止まって「ポジティブ」という言葉と向き合う必要がありそうです。

そもそも「ポジティブ思考」とは

「ポジティブ」とは、楽観的で積極的な態度のこと。誰しも「楽観的」と聞くと良いイメージを連想しますよね。別の言い方では「前向き」とも言います。この態度を否定する人は少ないように思います。

仮に同じ境遇にいるなら、できることならくよくよせずに悩まずにポジティブでありたいと、誰もが思いたいですよね。

ただ、この「前向きな態度」はそもそも元からできる人と、無理しないとできない人がいます。持っている素養としてポジティブ寄りと、その逆のネガティブ寄りで性格の違いによるところが大きいのです。

もし仮にネガティブ寄りな人にとって、ポジティブであろうとすることは不自然な状態です。無理をしているということ。不自然な状態は続けるといずれ体や心にダメージとして表出します。

つまり、「誰もが常にポジティブな方が良い」というのは間違っているということです。

常にポジティブである必要はない

ポジティブ思考でありたいと頑張りすぎると、結果的にポジティブになりきれなかったことに落ち込み、悩んでしまうことにもなりかねません。

一方で、人間生きていると感情がマイナスに振れるときはあります。これはもともとポジティブ寄りの性格の人にとっても起こりえます。落ち込む、悲しむ、がっかりする、こうしたある種ネガティブな感情は人間としてあって当たり前ですよね。でも、ネガティブばかりではそれそれで問題です。

つまり、ポジティブもネガティブも両方あって当然であり、ワンサイドの状況が不自然なのです。大切なのはポジティブとネガティブのバランスを取るということですね。

大切なことは早くニュートラルに戻すこと

バランスを取ることが大切だとしたら、我々はどうすべきでしょうか。それはワンサイドに振れた感情をもとに戻すことです。ストレスフリーな状態へ戻す。車のギアで言うとニュートラルに入れる感覚です。

これは悪いことが起こった時のネガティブな感情に対してだけではありません。ポジティブな感情も無理をしている側面があり、実はストレスだったりします。

大切なのは極端な感情になったら、その感情を手放し、ニュートラルに戻る感覚を持つこと。

良い出来事 →ポジティブな感情→手放す

悪い出来事→ネガティブな感情→ポジティブに変換→手放す

良い事も悪いことも池に投げられた「石」です。波紋が起きます。これは感情の波です。その波紋をできるだけ早く消して、本来の自分に戻ることが大切ですね。

「手放す」ためのマジックワード

ポジティブもネガティブも感情の極端に振れた状態は手放すことが大切ですが、そのときに有効な言葉を先日知人に教わりました。それがこちら。

「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない」

この言葉は、どんな状況も良い面と悪い面の二面性があることを受け入れることを意味しています。この言葉を心でつぶやくと、何かに固執していた自分から解き放たれる感覚に包まれます。

良い面と悪い面の両面を受け入れ、ニュートラルな感覚に戻す。感情を掴んで手放す、キャッチ&リリースの感覚です。

この言葉は仕事でも応用が効きます。ネガティブな状況でも、ポジティブな要素を探す視点を得られますし、良いことが起こったとしても、そこに固執せずに冷静さを取り戻せます。

何かに極端に振れている自分を感じたら「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない」と心の中でつぶやいてみましょう。背負っているものが取れて、楽になります。ぜひ使ってみてください。

まとめ

今回は「ポジティブ」という言葉に向き合いました。一見すると、良いイメージばかりのこの言葉ですが、付き合い方を間違えると、知らず知らず自分を追い込んだり負担になったりしてしまいます。

「ポジティブ」も「ネガティブ」も波であり、波立っている状態は不自然な状態です。受け入れて→手放す。このリリースする感覚を大切にすれば、自分で自分をニュートラルな状態に戻すことができるようになります。

一方で、無理している自分にはなかなか気づきにくいです。1日のどこかで、「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない」と心の中でつぶやくことで、偏った自分をニュートラルに戻すことができます。

「ポジティブは良いことだ」という固定観念を手放し、「自分らしくあること」を優先しましょう。

そのために「手放す」スキルを身に付けていけるとよいですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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