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「コンセプト」の真の意味とは? より大きなスケールで考える工夫

「確かに!コンセプトってそういう捉え方できますね!」

これは知人と話していた時の会話。仕事で頻繁に登場する「コンセプト」という言葉。「まずはコンセプトからご説明します」など、意図せずにさらっと口にしている人も多いと思います。様々な仕事で登場するビッグワードでもあります。

この言葉の意味について、なるほどと腹落ちしたので、改めて整理しておきたいと思います。

「コンセプト」の意味

【concept】
構想、発想、考え、概念

辞書で調べると、コンセプトの意味は上記の記載があります。

ビジネス上で使う「コンセプト」は、意味合いとして「誰に」「どんな価値を提供するのか」というシンプルな2つの要素で構成されている事が多いです。

「誰に(who)?」、「何を(what)?」の部分がコンセプトで、そのコンセプトを「どのように(how)?」届けるのかがアイデアです。

つまり、上位にコンセプト、下位にアイデアという位置づけで考える事が多いです。

「コンセプト」をもう少し噛み砕くと

コンセプトという言葉の意味は先の辞書の通り「概念」と訳されます。

この訳について予防医学研究者の石川善樹さんはこう説明しています。

概念とは「概(おおむ)ね、今、(みんなの)心にあること」と読み解けます。

つまり、コンセプト(概念)とは「今みんなの心の中にあること」という事になります。これは言い換えれば「今普通なこと」と言い換える事ができます。

そう考えると、「新しいコンセプトを考える」ということは、つまり「新しい普通を作る」という事と解釈できます。

これは「誰にどんな価値を提供するのか」という意味以上に深い意味があります。「新しい普通」とは、つまりは広く価値を理解されて世に浸透していく普遍性を纏った言葉と言えます。

そう考えると「ちょっとコンセプト考えました」と軽く扱える言葉ではないのかもしれません。

「新しい普通」の生み出し方

「新コンセプト=新しい普通」と考えるとなかなか壮大な事を考えなければなりません。一気にハードルが上がった感じです。どこから手をつけるべきか…。

いきなり「新しい普通」を考えてもなかなかうまくいきそうにありません。考えるべき順番は「今のどの普通を変えるのか?」です。ターゲットとなる「普通」の選定からスタートするのが良さそうです。

今「普通」だけど、世の中の変化を考えた時に未充足であったり、不十分、不釣り合いになっている「普通」を見つけ出すところから。

そして、その足りてない「普通」から「それが満たされた新しい普通」を考える。このステップこそが、新しいコンセプトを考えるという順序なのではないかと思います。

コンセプトという言葉を「新しい普通」と考えると、世の中に大きなインパクトを与えるよう意識が向くのではないでしょうか。

そういう考え方から生まれた仕事は、きっと世の中をより豊かにするのではないかと思います。

まとめ

普段仕事で多頻度で使う「コンセプト」という言葉。いまいち腹落ちしていなかったですが、「新しい普通」と解釈すると、なるほどと納得できます。

そして「新しい普通」を導入するには、そのターゲットとなる「今の普通」つまり、「見直すべき普通」があるはずです。

見直すべき普通が、新しい普通に変わった世界は、きっとhappyな世界です。そう考えて、新しい価値を生み出していきたいですね。

同じ仕事でも、考え方一つでアウトプットの質は変わります。その考え方は、「どの視点に立つか」で大きく変わります。

「誰にどんな価値を提供するのか?」と従来型の枠組みで考えるよりも「未来が明るくなる新しい普通ってなんだろう?」と考える方が、より大きなスケールで考える事ができるように思います。

「コンセプト」という言葉を仕事で使っている方は、一度この様な意味合いでコンセプトを考えてみてはいかがでしょうか?

「新しい普通」を考えて、世の中を大きく変えていくような仕事ができると良いなと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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