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なぜ悩みから抜け出せないのか?悩まないシンプル思考のヒントとは

「どうすれば良いか分からず悩んでるんです…」

先日、会社の同僚から相談に乗ってと言われました。彼女は自分の担当する企画が上司や関係部署の思惑とズレていて、どうすれば良いか分からず途方に暮れていました。

こうした「悩む」というシーンは誰にでもあります。出口の見えないトンネルにいるような感覚。精神衛生上も良くないです。

「悩み」の正体とは何か、どうすれば悩まないで済むかについて考えます。

そもそも「悩む」とは?

悩むを辞書で調べるとこう説明があります。

【悩む】
1 思いわずらうこと。心の苦しみ。
2 やまい。病気。

「やまい」、「病気」という言葉が載っているのは穏やかではないですね。結構深刻な状態と言えます。なるべくなら未病のまま切り抜けたいところです。

悩んでいる状態とは「目の前の状況と自分が大切にしたいコトに折り合いがつかず、次の行動を決められない状態」と言えます。

わかりやすいシーンでいうと、レストランでメニューを選んでいる時「あぁ、悩むなぁ」と呟いたりします。これは一つに絞りきれずになかなか決めきれない時に出る言葉。ここでポイントは「決めきれない」ということ。

この「決めきれない状態」が発展して不安、怒り、悲しみなどのネガティブな気持ちを抱いてしまうと辞書の意味で言う「悩む」になってしまいます。

ではどうすれば悩まずにおれるのでしょうか。

「悩む人」の思考パターン

悩む人は頻繁に悩みがちです。一方で悩まずどんどん進む人もいます。この違いは何でしょうか。
そのポイントは「複雑に考えるか、シンプルに考えるか」。ここが大きな分かれ道と言えます。よく悩む人は物事を複雑に考える思考パターンを持っている事が多いです。

冒頭の彼女もそうでした。上司、関係部署、前任者、自分、複数の人の気持ちをくみ、忖度して過度に先回りし、自分で糸を絡めている状態でした。

ではどうすればシンプルに考えられるのか。

シンプル思考のヒント:「しぼる」

複雑に考える人は情報に埋れていることが多いです。パズルのピースも増えれば増えるほど絵の全体像が見えなくなってしまいます。決めるためにも判断材料を絞りましょう。

「しぼる」ポイント
•扱う情報ソースを減らす
•マイゴールを決める
•付き合う人をしぼる
•使ってない物は捨てる
•デスクの上を整理する

デスクは脳の状態を表すと言います。複雑に考える人のデスクの上はモノで溢れている事が多いです。また、モノを捨てられないタイプの人は情報も捨てるのが苦手で、思考が複雑になる傾向があります。人もモノも情報も絞りましょう。

シンプル思考のヒント:「マイルール」

悩むとは決めきれない状態です。逆に悩まないとは決まっている状態。そう考えると、どんどん決める事が大切です。

「でも、決めるのが苦手なんです」という人もいます。優柔不断な人もいるでしょう。そんな人には「自動的に決まる仕組み」を持つことが大切です。言い換えればマイルールです。

マイルールの例
•朝起きたらまずベランダに出て太陽を浴びる
•◯◯時になれば□□をする
•イライラしたら背伸びして深呼吸
•30分考えて答えが出なかったら別のことをする
•◯◯系で悩んだら◯◯さんに相談する

他にもたくさんありますが、ポイントは「◯◯な状態になったら◯◯する」と、状況と行動をセットにしてルール化することです。そうすることで、「どうしよう?」といちいち悩まずに済みます。

次の行動を「決める」ことで人生はどんどんシンプルになります。マイルールを持つことで自動的に決まる仕組みが回りだし、アイドリングしている状態が減り、物事がスイスイと前に進むようになります。

目の前の悩みへの2つの対処法

しぼる、マイルールは悩まないための未病を維持するのに有効ですが、既に悩んでる状態には治療が必要です。
その対処法は大きく2つあります。

①紙に書き出す

悩みは紙に書き出す事で、思考が整理されます。紙という自分の体の外にアウトプットする事で、「自分」と「悩み」の分離ができ、より客観的に問題に向き合う事ができます。私はよくルーズリーフの真ん中に悩みのテーマ(考えたい事)を書き、放射線状に連想ゲームで言葉を出していくやり方で書き出します。A4の紙が埋まる頃には思考が整理されてスッキリします。集中すれば時間は10分もかかりません。

②人に話す

人に話すことで楽になります。言葉にする事で、思考が整理されていきます。紙と同様、言葉というアウトプットをする事で、悩みと自分を分離できます。その時に友人や家族、メンターなど気軽に相談できる人を持つことが大切です。悩みのカテゴリー別に相談できる相手を複数持っているのが理想的です。

この紙に書き出す、人と話すの二つはシンプルですが非常に有効です。大切なのは悩みを自分と切り分けて客観的に問題を見て分解すること。問題の核になる部分を絞り、それに対する打ち手を考える事が大切です。

まとめ

悩んでいる状態とは「決められていない」状態のこと。悩みがちな人は「決める」ことを避けがちなのかもしれません。

物事を決める秘訣はシンプルに考える事です。「20:80の法則」という言葉もあります。全体の中で大切な8割は実は2割が決めていたりします。8割捨てて、大切な2割を絞り込む、そんなシンプルな思考を持つ事が大切です。

人・モノ・情報を絞り込み、マイルールを活用して、余計な悩みに苛まれないシンプルな人生をおくりたいものですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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