バレンタインのやつの話

爪を切ったので
つるつるにしてやろうと思ってヤスリをかけたら、
まるでカンナくずのように薄くなってしまいました。あげく、服の繊維にひっかかって
めくれて、ちぎれて、もうぼろぼろです。

ヤスリをかけているときは、とても楽しかったのに。
数分後にはきれいな爪に会えるのだと
うきうきしながら、こすっていたのに。

人生なんてこんなことばかりですね。
何の話?


バレンタインなのでゲームをつくりました。

日高井探偵のその2です。
その1(迎春のやつ)を遊んでいなくても、
みじんも問題ありません。よかったら。

□バレンタイン探偵譚

ありがたいことに『迎春』は、予想以上に
たくさんのひとに遊んでいただきました。
感謝の念に堪えません。

特に自作ゲームを実況動画にしていただくのは
初めての経験で、
エゴサの検索結果が増えるたび、浮き立つ心を抑え
鳴り出す歯を食いしばって(緊張すると歯に出るので)
「いいね」させていただきました。

どの動画もとても楽しく、興味深かったです。
私ひとりでは気づけなかった・見落としていた点を
いくつも指摘していただいていて、大変参考になりました。
重ねてお礼申し上げます。

『バレンタイン』はもともと制作するつもりだったので、
いつものように好き勝手やってはいるのですが
やはり、初めていただいた「生の感想」に
影響されている部分は少なからずあると思います。

その中でも私が自覚をもって、明確に舵を切った部分が
「シリアスなストーリーにすること」です。

先々月の日記に書いたとおり、
デザインをレトロチックにしたのは、コスト削減のためでした。
あのくらいシンプルにしないと
年末までに仕上げられそうになかったので…

『迎春』は
「年末にさくっと遊べる推理ゲーム」として制作し、
多くの方に楽しんでいただけた(私見)のですが
一方で、
ドット風のクラシカルなグラフィックなどから
「硬派な推理ゲーム」と誤認させてしまった感じも
否めませんでした。

実際、歯ごたえのある謎解きを期待していた方々には
物足りない出来だったと思います。
先述のコンセプトを、
もっと広くアナウンスできていればよかったのですが…
説明不足で大変申し訳ない…

この反省を生かし、
『バレンタイン』はなるたけ
「推理ものらしさ」を損なわないよう心がけました。
前作でがっかりさせてしまった方々に
少しでも、求めていたものが提供できていれば幸いです。
でも全編ド陰鬱にする必要はなかったのでは?

□エンディングについて

(ちょっとネタバレ?)

エンディングは2種類用意していますが
どちらかがグッド(バッド)というのは特にないです。
それっぽい演出もあるものの、
実質ゲームオーバーもありません。
どのエンディングも、等しく行き着く結末なので…

ひとつおすすめを挙げるとするなら
もし『迎春』と『バレンタイン』で、
日高井というキャラクターに興味を持ってくれた方は
ぜひ、告白編の後半(中間セーブ後)にたくさん間違えてみてね。
よいお話が聞けます。

ところでこれは、とりとめもないけれど
絶対に書いておきたかったことなのですが
『バレンタイン』くらい綺麗なお話は、もう書けないと思います。
奇跡的に降ってきた1ピースが、ぴったりハマってくれただけなので…

時間をかければ
もしかしたら、いいものが出来上がるかもしれないけれど
少なくとも今は、ろくなアイデアがありません。
(燃え尽きているような、ただ日記を書き疲れただけのような…)

□とりあえず

日高井探偵の次の事件は、だいぶ先になると思います。
また何か完成したら、よかったら遊んでね。
以上です。寝ます。

さようなら👋

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