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嫁VS姑&小姑100年戦争No.22

本編⑲~その頃、義弟が結婚することになり、日曜日に、相手のご両親が初顔合わせに来たり、次の週は仲人が挨拶に来たり、婿に行くので結納も婚家であったりと、日曜日ごとに義弟の行事が1ケ月位続いた。義父が亡くなっているので、夫がその代わりをするのが当たり前という体(てい)で、もちろん私は台所でご飯支度だ。どのみち日曜日はいつも夫は仕事だったが、朝から晩まで婚家にいて用事をするのは、もう正直、勘弁してほしかった。

幼子二人かかえて、朝から手伝っているにもかかわらず、自分たちだけ表(仏壇の間)でご飯を食べて、私の紹介もない。
燗にしたお酒を持って行き、挨拶しようとしても、姑が気付いて取りに来て障子をピシャリと閉める。

結納の日には、姑が料理膳を頼んでいたが、私はから揚げやサラダも作った。膳に付いていた魚の身で汁も作った。料理がたくさんあるにもかかわらず、私が作ったものも残さず表へ出せと言うのだ。そもそも何回も言っているが自腹だ。そしてびっくりしたことに、私の膳だけ注文してなかった。私は家族じゃないんだ、使用人なんだと感じた。それにしても、さすがの私も、「じゃあ、お義母さん、私は何を食べるんですか?」と初めて半ギレで聞いた。

すると、姑は「あんたはそれがあろうが。」と言った先に、残りご飯で姑が握った冷たいおにぎりが一つ。呆れた。次男がまだ乳飲み子で、母乳で育てているのに、手伝わせたあげく、おにぎりが一つ。もちろん、海苔も付いてなければ、中に梅干もない。

この時、私の心は怒りの炎に包まれた。上沼恵美子なら、そこのクソババア、どの口が言うとんねんと言っただろう。~つづく~