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西村賢太『一私小説書きの日乗 憤怒の章』

西村賢太『一私小説書きの日乗 憤怒の章』読了。
ちょっとずつのつもりが一気に読んでしまった。
著者の一日一日が淡々と書かれているだけなのに
すぐに頁を繰りたくなるこの中毒性は何だろう。
追体験したいのか。ただ想像したいのか。
頻繁に催される担当編集者たちとの酒食、
時折り思い出したかのように起きる誰かとの軋轢。
本業である小説の執筆に没頭している時期ほど、
日記は短く単調で、リズミカルで、心地よい。
以降の“章“”にもますます期待が高まる。


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