ごく平凡な私立大学生が国立大学大学院に進学する方法

どうも、やっちんです。
僕は偏差値の低い私立大学から関東にある難関国立大学の大学院に進学することができました。
そんなの無理だろーって思う人がほとんどだと思うのですが、実際にできちゃいました。
しかも、勉強した期間は1~2か月くらいだったと思います。
GMARCH、関関同立より下の大学でも全然狙えます。

GMARCH、関関同立では、周りに大学院進学の実績があるため、先輩と同じ方法で勉強をしていれば、いけると思いますが、大学受験に失敗した自分は、自暴自棄になっていたのもあり、もう大学院進学なんて夢の話だろうって思っていました。


目次
■大学院入試を意識していない時期の過ごし方(大学1~3年の時の話)
■ニッコマ以下の大学の進学率と勉強への意識について
■底辺私立大学と国立大学の違い
■大学院大学という選択肢
■志望研究室の絞り方
■研究室訪問
■大学院入試の突破法


■大学院入試を意識していない時期の過ごし方(大学1~3年の時の話)
僕は、底辺理系大学から国立大学大学院に進むことができましたが、
大学生1~3年の時は、勉強なんてほとんどしていませんでした。
サークル活動に専念し、バイトはコンビニ店員、レポートは単位が取れる程度に仕上げて提出、テスト勉強は友達と一緒にやって教えてもらう、正直、どこにでもいる大学生でした。
勉強が嫌いというか、「しても無駄なんじゃね、どうせ理系の分野で就職なんてできないっしょ」って思っていたので、やる気ゼロでした。

■ニッコマ以下の大学の進学率と勉強への意識について
僕の通っていた大学は大学の入試難易度も低く、入学しやすい大学というのもあって、勉強に対する意識が全然なかったです。
授業が始まってもスマホをいじったり、ジャンプを読んだり、バイトを探していたりなど。。
大学受験に失敗して、無駄にプライドだけあって、授業中に少しだけ、いやな気分になってました。(とかいって、授業中に寝たりしていたひねくれものです。)

大学3年の夏、将来にモヤモヤした気持ちを持ちながら、自分の大学の研究室見学をしました。研究室の先輩と話し、先輩に進路の相談に乗ってもらいました。
話していくうちに、先輩の進路を聞くことができました。
僕「先輩、大学院とか考えてますか??」
先輩「国立大学大学院に進学するよ~」
僕「えー!!なんで行けるんですが??」
僕は実際に進学ができたのは、同じ大学の先輩で国立の大学に進学している人がいたんです。そのときに、僕は世界が広がったんです!

こんな偏差値の低い大学でも国立大学の大学院に行けるんだ!
行けないと自分で決めつけていただけなんだ
頑張れば、まだまだ将来なんとかなるんだ。

学歴コンプレックスを持ち、就活に超絶不安を抱いていた自分に、一筋の光が見えたんです。
ただ、モチベーションは長く続かず。
大学4年の夏まで、勉強をほとんどしていませんでした。

■底辺私立大学と国立大学の違い
ここで、勉強法の前に国立大学大学院へ行くモチベーションを上げていきましょう。
すばり、以下の点が大きく違いました。
 ・周り(学生)の意識
 ・研究が来出る環境
 ・先輩の進路
 ・研究費


周り(学生)の意識について、
ここは大学時代と全然違いました。大学院へ進学する学生は、研究に対する意識が高く、研究の話をするのが、楽しいって感じます。
「この研究が芽生えたら、将来こんなところで役立つのかな。どっかの会社で採用されるのかな。」など。


先輩の進路について、
先輩の進路を聞いて、正直驚きました。
先輩、大手企業にしか内定もらってないですが。選び放題じゃないですが。
僕の通っていた大学では、99%狙えないような会社から、ゴロゴロ内定をもらっていたんです。
これには、理由があります。
国立大学院だと、学校推薦が使用できます。
僕の通っていた大学院の専攻では、学生5,60人に対して学校推薦が100社以上ありました。
企業も電機メーカー、自動車メーカー、化学メーカーなど多数ありました。
成績に関係なく使用することができました。


研究費について
大学生の頃はあまりお金のない研究室に所属していたため、十分に研究を進めることができました。少し残酷ではありますが、国立大学ですと、研究費をたくさん持っている研究室が多くあります。やっぱり研究費を多くもらっているところでは、分析装置も十分にかかえていて、研究をスムーズに進めることができます。正直、お金の力はでかいです。。
研究費をどれだけ持っているかどうかは、下記のホームページを参照すると良いと思います。

「科研費.com」
また、研究費は国からもらう以外にも企業との共同研究でもらっているというところもよくあります。

研究室訪問では、ここまで教えてもらえないかもしれませんが、以下の方法で分かります。

行きたい研究室のホームページを見る。
ホームページから業績一覧を見る。
英語の論文のタイトルをコピーandペーストして、google scholarで検索
論文が掲載しているページに飛び、共著者の所属を見る。
そうすると、もしかしたら、研究室のメンバー以外にも企業の人の名前があるかもしれないです。
共同研究かはここだけの情報だけでは、若干不確かですが、つながりがあることは確実に分かります。

■大学院大学という選択肢
大学院大学って聞いたことはありますか?
どういうものかといいますと、

・学部を持たない大学
・教育機関というより研究機関
国立で有名な大学院大学ですと
北陸先端科学技術大学院大学()
奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)
 沖縄科学技術大学院大学(OIST)
 
正直、このあたりの大学院大学は研究レベルが非常に高いです。
外国人の教授や、留学生が多数在籍している学生が多くいます。
大学院博士課程まで進むことも夢ではありません。(やる気があれば、先生方は博士課程進学を望むかもしれません。)

■志望研究室の絞り方
僕は、どうしてもやりたいというか、やってみたいなっていう感じで絞りました。
いくつか研究室訪問をしたのですが、以下の点が重要でした。

・研究室のメンバー(先生の数、研究員の数、学生の数)
・研究室の業績
・研究費

・研究室のメンバー
研究室のメンバーというのは、主に先生の数、研究員の数、学生の数のことです。
特に大事なのは、博士課程の学生がいるか、研究員がいるかというところです。

大学院へ進学しても、楽しいことばかりではなく、つらいこともありました。
そんな時、研究につまずいたときに博士課程の学生、研究員がいるのでは大きく違います。
博士課程の学生と研究員は、研究でつまずいた経験とその突破方法を知っています。

研究で追い込まれ、本当につらくなったときは、時には指導者、時には相談になってもらえるはずです。
博士課程の学生、研究員がある環境ですと、研究の進み具合が圧倒的に変わります。
ディスカッションやブレインストーミングをする機会も格段に増えます。

・研究室の業績、研究費

研究室の業績、研究費がなぜ大事かといいますと、

学生時代に学会発表、論文執筆の機会を与えてもらえれば、将来、技術者、研究者を目指すことができます。

■研究室訪問
研究室訪問は大学院入試をする上で絶対に必要です。
もう一度言います。絶対に必要です。
他大学、しかも国立の大学院ですと本当に緊張しますが、行ってください。
底辺の大学だからって相手にしてもらえないわけではないです。
先生の研究に興味を持ってる学生を断るはずがないのです。
(先生方は研究をしてくれる学生を歓迎してくれます。先生が忙しい時期は断られるかもしれないです。。)

研究室訪問では以下の点を意識してください。
・研究室の雰囲気
・実験室の雰囲気

・研究室の雰囲気
ここは、自分が研究室に入ったときにどういう風に過ごすのかイメージがしやすいからです。研究室も色んな研究室があります。
学生が生き生きと研究しているところ
疲れ切った学生が多いところ
優しそうな先輩がいるところ

研究室訪問をして、雰囲気が合わないなって思ったら行かなければいいんです。
その際、訪問先の先生に一報メールを入れれば済む話です。


研究室訪問で絶対に準備すること

・自分のバックグランドを簡潔に説明(大学3年なら授業で学んでいること、大学4年なら卒業研究)
・なぜ訪問した研究室に興味を持ったか。
・卒業研究で何をやっているか。
・卒業研究で扱っている分析装置が何か(大学4年生限定)
・もし入学できるならどういうことをやってみたいか。

研究室訪問で余裕があれば準備しておきたいこと
・訪問先の研究室の論文を読んでおくこと(英語でも日本語で可)


・研究室訪問の方法
大学院大学では学校説明会をやっているところもあると思うのですが、これを待っているだけでなく、自ら能動的に動くことをお勧めします。
方法としては、訪問先の先生にメールをすることです。
例えばこんな感じにです。

件名:研究室訪問について【〇〇大学4年 自分の名前】

本文:
〇〇大学 〇〇専攻
〇〇先生

突然のメールにて失礼いたします。
〇〇大学4年の自分の名前と申します。

現在、大学院への進学を考えており、
〇〇先生の〇〇の研究に大変興味を持ちました。
ご都合がよろしければ、貴研究室を見学させていただきたく考えております。
つきましては、先生のご都合の良い時に貴研究室を伺わせていただくことは可能でしょうか。

ご連絡をいただけますと幸いです。何卒、よろしくお願いいたします。

=============
自分の大学 〇〇学部〇〇学科
自分の名前
学校のメールアドレス
連絡のつく電話番号(自分の携帯or所属研究室)
=============

また、研究室訪問後はお礼のメールも入れましょう。
前のメールを引用して、送ると先生も誰か分かりやすいと思います。

件名:研究室訪問のお礼【〇〇大学4年 自分の名前】

本文:
〇〇大学 〇〇専攻
〇〇先生

〇〇大学4年の自分の名前です。


先日は、お忙しい中、〇〇先生の研究室を見学させていただき、誠にありがとうございます。
研究室訪問で〇〇の研究に一層興味を持ちました。
貴研究室で〇〇の研究をしたいと感じました。
大学院入試後に改めて、訪問させていただきます。
今後とも、よろしくお願いいたします。

=============
自分の大学 〇〇学部〇〇学科
自分の名前
学校のメールアドレス
連絡のつく電話番号(自分の携帯or所属研究室)
=============


ちょっと大変かもしれませんが、研究室訪問はひとつだけでなく、いくつか訪問したほうが良いです。研究室ごとに雰囲気が違うことがよくわかると思います。
自分が2~5年通う研究室になりますので、生き生きと研究できるか見極めてください。


■大学院入試の突破法
研究室訪問を終えて、モチベーションも上がったと思います。
大学3年から準備すれば余裕ですが、大学4年からでも間に合います。

実際、僕は大学院入試日程が8月末で受験勉強を始めたのが、7月からです・
もっと前から勉強しろよって思う人もいると思いますが、諸事情によりまとまった時間が作れなかったです。TOEICのスコア提出が必須ではなかったので、なんとか間に合いました。
時間がないとすごくストレスがかかりましたが、時間がない中、勉強法を考え、以下の方法で乗り越えました。


・入試問題から傾向をつかむ
まず、入試問題を何年分か入手し、勉強が必要な分野を見極める
僕の場合は、有機化学、無機化学、物理化学、量子化学、機器分析、英語でした。

・それぞれの分野を基礎から学ぶ
原理や現象を誰かに説明できるようにする。
このスキルは大学院での研究室生活でも活きていきます。
僕は1か月でこれくらいの参考書をすべて勉強しました。


■最後に
大学院入試まで時間がないと思っている方もいると思いますが、少し遊ぶ時間を削れば、時間を生み出すことができます。僕が大学院入試の受験勉強で得られたものは合格だけではありません。目標に対して突き進む集中力、勉強の楽しさ、化学への探求心などが得られました。今、学部生の方は、卒業研究もあると思いますが、大学院入試の受験勉強を終えた後は、大きく成長していることが感じられると思います。また、大学院に合格すると、嬉しさももちろんですが、ワクワク感がすごいです。大学院で研究をしまくって、「大企業でエンジニアになる」であったり、「研究者になりたい」というものが夢ではなく、目標に変わります。

最後になりますが、この記事を購入してくださり、ありがとうございます。僕も是非、読者様のサポートをさせていただきたいと考えています。


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