見出し画像

2022年のお仕事を振り返る

【PR】

イントロダクション

 えっ、もう12/30!? 嘘だろ、まだ年越しそばとかかまぼこも買ってない! さあどうすべえか……。というわけでこんにちは。谷津矢車です。ぶっちゃけ仕事は終わってません! それどころか、明日にも仕事の告知があるんだYO! と、何に対してキレ散らかしているのかよく分かりませんが、なんもかんも収まる気配がありません。
 とはいえ、何も回顧せずに来年に突入するのもよくないので、2022年の回顧記事的なことをやっていこうと思っております。

小説について

 今年わたしが世に出した単著は以下の四作です。

 うち、『刀と算盤』『しょったれ半蔵』は文庫化です。
 それにしても、今年は本当に拙作にとっては恵まれた年でした。単行本新作である『宗歩の角行』、『ええじゃないか』は色んなメディア、書評欄で採り上げていただくことが叶い、面目を施した観があります。『宗歩の角行』『ええじゃないか』はどちらも幕末小説としての貌を持っています(実は『宗歩の角行』の主人公である天野宗歩、あともう少しで明治時代を見ることができた人物でした)。今のわたしの問題意識であったり、巡り合わせであったりという事情はあるにせよ、一年で二作も幕末ものを世に問うことができたのは大変よいことでした。
 それ以上に、どちらも職人として自分の成長を素直に喜べる小説になっていて(どちらにも作家として定めた目標が設定されていたのですが、どちらも跳び越えることができた)、これからも作家として頑張っていけそうだなあという根拠のない自信が身についた一年でもありました。
 『刀と算盤』については、今年の回顧書評でご紹介いただくことも叶い、大変光栄でございました。ありがとうございました。
 『しょったれ半蔵』は、来年大河「どうする家康」にも登場する服部半蔵が主人公。大河ドラマの予習にももってこいですのでなにとぞ(まさか本作を書いた時、家康の大河が来るとは思ってもみなかったんですよね)。

雑誌掲載

 今年は『オール讀物』に『陰陽師』トリビュート作品「博雅、鳥辺野で葉二を奏でること」を掲載いただきましたのと、『小説現代』の特集「どうした、家康」にて「鯉」を掲載していただきました。前者も後者も来年にはアンソロジーになると聞いていますので、読み逃した方はお楽しみに。また、『歴史街道』さんでは掌編をいくつかご掲載いただきました(もはや何作書いたか正確に把握していない)。短編、掌編は書く度に長編へのフィードバックができ、結果として全体のかさ上げにもなるので大変ありがたいことです。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

選書・書評関連

 例年のようにゲットナビウェブさんでは不定期で選書をやらせていただきました。ちなみに、ゲットナビさんはデビュー版元さん(厳密にはちょっと違うのだけどとりあえずそれは棚上げするとして)とのほぼ唯一の繋がりでもあり、大事にしている仕事の一つでもあります。
 また、今年4月から朝日新聞さんの文化欄「この三冊」を受け持たせていただいております。勉強になるコトしきりです。思えば新聞関連のお仕事は生まれて初めてだったわ……。とはいえ、任期が一年とうかがっているので、ぼちぼち任期切れがやってきます。今後の谷津にご期待ください!
 また今年は(朝日新聞さんで選書をやらせていただいた関係で)書評関連の仕事が多かった一年でもありました。書評関連の〆切が月に五つとかあった月は本当にどうしようかと思いましたね(遠い目)。
 選書・書評関連活動は、小説家としての牙を研ぐための大事な仕事と位置づけております。今後とも、機会があったら継続してやっていきたいお仕事です。

その他

 某ウイルス禍の影響でイベントなども自粛傾向にありますが、Twitter上企画「小説家の話を聞いてみよう」は定期的に行なうことができました。なんか気づけばオール讀物編集長を呼んだ会までありました。後日色んな業界人に「なぜオールの編集長を?」と聞かれるなんて一幕もあり、趣味でやっているこの活動、わたしが思うより広がりを見せちまってるぞという気がしないでもありません。いや、マジでわたしの趣味なんです、あの企画。というか、趣味じゃなきゃやってらんないです(ゲストの作品を全て読み、その上でその作家性の形成や七転八倒について話を聞いていくというスタイル上、めちゃくちゃ入念に準備してます)。とはいえ、そのうちまた再開しますのでお楽しみに。
 また、長らくやらせていただいていたラジオ番組『タゲだ! 青森』(アップルウェーブ)が終了しました。本番組が終了したことで、定期的に喋るお仕事は消滅した恰好になります。長らくありがとうございました。

というわけで

 色々やらせていただいた一年でした。来年も色々とやっていきますので、なにとぞよろしくお願いいたします!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?