信長様はもういない書影

Twitter読書会(ハッシュタグ #ツイ読小会 )をやるよ その1 ルール、運営編

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 前回のあらすじ……。
 新型コロナウイルス禍による自粛ムードになんかむかついた谷津、本でもってなんか面白いことはできないだろうかと考え、その結果、Twitter読書会なるものを思いついたのだが……?

 はい、というわけで、一昨日、「Twitter読書会」なるものをTwitterで呟いたところ、いろんな方からご反応いただき、もしかしてわたしの周囲だけでもできるんじゃね? ということになったので、いっそのこと、わたしが世話人になって、Twitter読書会を企画してやろうじゃねーのという漢気が出てきた今日この頃です。

 とはいえ、Twitter読書会の実現には大きなハードルがあります。
 通常の読書会はクローズドでかつ顔の見える環境で行ない、会の設定によっては議論を交わしたり、お互いの意見を紳士的にぶつけあったりして運営されます。ところが、Twitterの場において、これをそのままやってしまうと最悪喧嘩になってしまいます。顔が見えない相手との議論は、ときとして不幸なすれ違いを生んでしまうことがあります。
 実はチャットなどのクローズドな場での読書会も考えたのですが、そうすると世話人の権限が大きくなりすぎて、それはそれで嫌だったので、ちょっとした運営法やルールを策定していこうかなと思います。

〇運営法

 まず、運営フローは以下のようにします。

①世話人(谷津)がTwitterで読書会で取り上げる本を募る
②世話人(谷津)のアカウントで投票、本を選ぶ。または、世話人の権限で選書
③世話人が日時を決定。それまでに参加希望者は課題作品を読んでおく
④決定された日時、世話人(谷津)が決めたハッシュタグを盛り込み、感想を呟く
⑤自分の感想を書き終えた後、皆の感想をハッシュタグで辿る
⑥自分なりにその日の読書会の感想をタグ付きで呟く

 つまり、世話人のやることは、

・読書会で取り上げる作品の選定事務
・読書会の日時設定

 この二つです。
 そして、参加なさる皆さんに必ずやっていただきたいことは、

・課題作品を読む
・タグをつけて感想を呟く

 この二点だけです。参加表明もいりませんし、世話人(谷津)のアカウントをフォローしていただく必要もありません(ただし、ハッシュタグなどで当日の流れをチェックしておいてください)。また、毎回参加いただく必要はなく、興味のある課題作品の時だけ参加していただくのでも結構です。
 そして、参加予定者の皆さんにできればお願いしたいのは、

・課題作品の他薦、あるいは自薦

 です。こちらについてはあとの「ルール」欄で説明します。

〇ルール

 このTwitter読書会、通常の読書会とは違い、ちょっと厳しめのルールを設けようと思っています。それはこちら。

基本ルール
①他人の読み筋に対して議論を仕掛けない
②基本的には作品をけなさない
③荒らしにはスルー遵守
④他人によるハッシュタグ付きの呟きのRT、いいねを認める

 読書会によっては、意見をぶつけ合ったり、作品の一部否定をしてもよいと決めているところもあるようですが、Twitterでの読書会の場合、顔が見えている相手とのやり取りとはわけが違います。なので、わたしが世話人を務めるこのTwitter読書会においては禁止とさせていただきます。
 また、荒らしがやってきた際にはスルー。気になるようならご自分のミュート・ブロック機能を使用してください。
 また、ご自分の感想が誰かにRTやいいねされてしまうのは仕方のないことなので、こちらはお許しください。

 そして次に、課題作品推薦の際のルールです。

他薦の場合
①著者が既に故人であること
②紙の本が絶版していないこと(全集を除く)
③小説、エッセイであること
④掌編、短編(最大でも文庫本で100ページくらいまででひとまとまりの作品)を扱う
⑤他薦の際は、世話人の設ける作品募集ツイートに返信する

 まず①についてなんですが……、ごめんなさい。わたしの仕事に関係することなんです。一応わたしも物書きでして、ご存命の方の作品の読書会を著者さんに無許可で行なう度胸がありませんでした……。
 ②については、手に入れやすさを考慮してのことです。今、大きく分けると「紙の本を新刊で購入」「電子書籍を購入」「古本を購入」「図書館・友人などから借りる」「著作権フリー作品を無料で読む」という方法がありますが、「紙の本で新刊購入」できる本は、大抵他の方法でも読むことができますので。
 ③については、「ノンフィクションとか論説とかも駄目なのかよ!」というお叱りを受けそうですがお許しください。範囲があまりに広大になってしまうこと、それらはより生々しい形で現実の問題を扱っているために炎上リスクが強い場合があるからです。
 ④については「長篇を扱わないの?」とお叱りを食らいそうですが、こちらについてはとりあえず試験運用してみて、もし長篇の希望が高まってきたら解禁しようかなと思っております。

 そしてたぶんやってこないとは思いますが、著者による課題作品自薦のルールも設けます。

著者による作品自薦の場合
①紙の本が絶版していないこと
②商業出版されていること
③著者は読書会が行われている間、ハッシュタグの使用を禁止
④著者は読者の読み筋に反論しないこと
⑤掌編、短編(最大でも文庫本で100ページくらいまででひとまとまりの作品)を扱う
⑥自薦の際は、世話人の設ける作品募集ツイートに返信する

 とします。
 ①②に関しては、電子書籍のみでの刊行作品や、WEB小説、自費出版作品などは対象にしませんということです。本当にそういった形態で本を書いておられる方には申し訳ないことなのですが、上記の作品は読書会にあたっては手に入れる障壁が高すぎ、この読書会では扱うことができません。
 ③④に関しては、あくまで読書会の主役は読者であることを鑑み、著者が過剰に読書会に介入することを戒めるものです。また、④に関しては、読書会後、著者による違反行為を世話人が発見し次第、爾後の読書会の自薦権を喪失することとします。
 ⑤に関しましては他薦ルールと同じく、後日の展開次第では長篇を解禁するかもしれません。

 そして、世話人の地位についてはこうします。

世話人の地位
①ハッシュタグの設定、課題作品の応募・選定、日時の決定、会の開始と終了のタイムキーピングを行なう
②課題作品の選定については基本的に多数決で選出されるものとするが、自薦作品や長い間選ばれ続けなかった他薦作品などの拾い上げを出来るものとする。また、推薦が少ないときなどに、課題作品を提示することができる
③世話人も、読書会に参加してよいものとする
④世話人は永久に自作を推薦する権利を喪失する

 もしかすると、分かりづらいのは②かもしれません。多数決を取ると、どうしても人気作品・有名作品ばかりが選ばれてしまう懸念があるため、時と場合に応じて世話人が攪拌できるようにするというのがこの項目の狙いです。
 ③に関しては……。わたしも読書会に参加したいんだよ!
 また④については、そんなことをすると趣旨が変わってしまうためです。

 そして、

 指定のハッシュタグをつけてTwitterで呟いた瞬間に、上記項目についてはすべて了解済みのこととする

 とします。

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