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#小説

2023/9/22文庫版『廉太郎ノオト』(中公文庫)が刊行されます

2023/9/22文庫版『廉太郎ノオト』(中公文庫)が刊行されます

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 お知らせです。
 ついに、この日がやってきました。
 単行本の発売当時、色々の反響を頂き、ついには読書感想文コンクールの課題図書にも選ばれました拙作『廉太郎ノオト』が文庫化しました。

 谷津の明治ものとしては(カウントの仕方にも拠りますが)二作目、明治の色合いの濃い歴史小説です。といいつつ、政治史とは深く関係していないモチーフなので、そこまで「ザ・歴史小説」みたいな雰囲気はなく、む

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拙作『宗歩の角行』(光文社)が第35回将棋ペンクラブ大賞最終選考候補作(文芸部門)に選出されました

拙作『宗歩の角行』(光文社)が第35回将棋ペンクラブ大賞最終選考候補作(文芸部門)に選出されました

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 お知らせです。
 (既にタイトルでネタバレしてますが)拙作『宗歩の角行』(光文社)が第35回将棋ペンクラブ大賞最終選考候補作(文芸部門)に選出されました。

 変な声が出ましたよ、ええ。
 某原稿をバリバリ直している最中、某社の編集者氏からTwitterのDMが届き、「谷津さん、ノミネートしてますよ」と連絡を受けたんですよ。新手のスタンド攻撃を疑いました。

 拙作『宗歩の角行』は、

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『自由は死せず(上下)』(門井慶喜 双葉文庫)の解説を担当しました

『自由は死せず(上下)』(門井慶喜 双葉文庫)の解説を担当しました

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 本日はお知らせです。

 板垣退助を主人公にした歴史小説『自由は死せず(上・下)』(門井慶喜 双葉文庫)の解説を担当いたしました。
 このお話をいただいた時、ホントにビビりましたよね……。門井先生といえばミステリ・歴史小説の二刀流作家として知られ、小説分野ではもちろん、評論・エッセイでも高く評価されているすごい作家さんであり、そんな世間の評価をおいても谷津も普通に愛読している作家さん

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2022年9/20頃発売予定『ええじゃないか』(中央公論新社)はこんな話

2022年9/20頃発売予定『ええじゃないか』(中央公論新社)はこんな話

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 さて、今日はもうそろそろ刊行が迫って参りました新作『ええじゃないか』(中央公論新社)のご紹介をしたいと思います。
 過去記事はこちらから。WEB書店さんへのリンクもあります。

さて、どんな話なのか、わたしなりに紹介しようと思います。

「ええじゃないか」ってなに?

 「ええじゃないか」、よく聞きますよね。今では某アイドルの曲のモチーフに使われていたり、某遊園地の絶叫マシーン名に使

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2022年9月20日頃、新刊『ええじゃないか』(中央公論新社)が刊行されます

2022年9月20日頃、新刊『ええじゃないか』(中央公論新社)が刊行されます

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 はい、というわけで表題の通りお知らせです。
 2022年9月20日頃、新刊が出ます。

 『ええじゃないか』中央公論新社 です。

 というわけで、装画をイラストレーターの山本祥子さんにお願いいたしております。デザインは芦澤泰偉事務所の五十嵐徹さんにお願いいたしております。

 どういうお話か、って?

  本作は幕末に起こった「ええじゃないか」をモチーフにした時代小説です。慶応三年

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2022年9月25日(日)、天狼院書店さん「小説を書く人のための読書講座」に登壇します

2022年9月25日(日)、天狼院書店さん「小説を書く人のための読書講座」に登壇します

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 なんて恐ろしい講座を開講するんだ……。
 はいどうもこんばんは谷津です。
 今回、とんでもなく恐ろしい講座に登壇することになりましたのでそのご報告です。
 こちら!

 天狼院書店さんでは小説執筆を趣味にしたい方向けの小説講座を開かせて頂いており、そのやり取りの中で、天狼院書店のスタッフさんのプロ小説家養成講座に関する悩みを耳にしたのがこの講座の始まりでした。

「プロ小説家養成講座

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『小説現代』にて柳亭小痴楽師匠より『宗歩の角行』(光文社)の書評を頂きました

『小説現代』にて柳亭小痴楽師匠より『宗歩の角行』(光文社)の書評を頂きました

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 少しご連絡が遅れてしまい申し訳ありません。
 (というか、様々なご連絡が諸々滞っており、本当に申し訳ない限りで……)
 新作『宗歩の角行』(光文社)に書評を頂戴しました。

 評者は落語家の柳亭小痴楽師匠。ありがとうございます!
 本作、語り物的な側面もある(なにせ二一人の一人語りで成立しているので、非常に語り物的であったりします)小説だけに、語り物を生業になさっている小痴楽師匠がど

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小説幻冬にて『宗歩の角行』(光文社)の書評を細谷正充さんより頂戴しました

小説幻冬にて『宗歩の角行』(光文社)の書評を細谷正充さんより頂戴しました

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 少し遅れましたがお知らせです。
 拙作『宗歩の角行』(光文社)に書評を頂戴しました!

 今月売りの小説幻冬にて。書評家の細谷正充さんより頂戴しました。
 21人の証言から一人の人間の姿を浮かび上がらせる小説であり、ミステリとしても読めると太鼓判を押してくださいました。まことにありがとうございます!
 発売から一ヶ月と少しで、いくつも書評を頂いた格好となっております。本当にありがたい

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今月売りの『歴史街道』さんに藤原秀衡と源義経の掌編小説を寄せました

今月売りの『歴史街道』さんに藤原秀衡と源義経の掌編小説を寄せました

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 皆様へのお知らせが遅れてしまいたいへん申し訳ございませんでしたが、上記の通りでございます。

 晩年の秀衡から義経を描く小説です。なお、たぶん本作で描かれているような史実はないでしょう。
 歴史小説の役割ってなんだろうと考えた際、よく話題に上がるのが「オブラート」機能です。すなわち、史実を呑み込みやすくするために物語の形を取る、という在り方ですね。が、実はオブラートにも味が存在して、

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WEB別冊文藝春秋さんにバンド・スピッツをテーマにしたエッセイを寄せました

WEB別冊文藝春秋さんにバンド・スピッツをテーマにしたエッセイを寄せました

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 さて、昨日のことになってしまって恐縮なのですが、エッセイを寄せました。

 光文社さんのエッセイは「新刊について語る」みたいなところがあるので、こういう小説と関係のないエッセイはちょっと珍しいんですよね。
 そしてなんと、スピッツについて話しております。
 わたしの活動をご存知の方ならたぶん存じておられることと思いますが、わたし、スピッツファンを公言しておりますね。なんですが、そのな

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『宗歩の角行』(光文社)の扱う「家元名人制」の時代

『宗歩の角行』(光文社)の扱う「家元名人制」の時代

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 今日も『宗歩の角行』(光文社)

 のPR記事です。
 さて、江戸時代末期の将棋指し、天野宗歩を主人公にする本作、将棋小説ではあるのですが、現代のプロ将棋の世界とはまったく同じ世界観が前提というわけではありません。現在の将棋は「実力名人制」という、実力本位の制度が敷かれているのですが、江戸期にあってはちょっと事情が違ったのです。今日はその話をしようと思います。

家職としての名人

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将棋小説『宗歩の角行』(光文社)に出てくる実在の人物紹介

将棋小説『宗歩の角行』(光文社)に出てくる実在の人物紹介

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新発売の将棋小説『宗歩の角行』(光文社)

は、歴史小説と時代小説の間くらいの小説で、実在の人物と非実在の人物が半々くらい出てきます。非実在の人物については本作のギミックをかなり多く含んでいるため説明はできないのですが、実在の人物もかなりの数いるので、本日は作品紹介かたがた、歴史上の人物でもある登場人物を紹介して行けたらと思っています。

十一代大橋宗桂

 天野宗歩の師匠にあたる人物

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『宗歩の角行』(光文社)はこんな話

『宗歩の角行』(光文社)はこんな話

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 さて、発売から五日あまり経ちました『宗歩の角行』(光文社)、皆様お手にとって頂けましたでしょうか。
 えっ? まだ? それはもったいない。
 いや、ある意味それは当然かもしれません。今、世の中には様々な娯楽があり、あれもこれも追っていては体が保ちません。「ちょっと面白そうかも」程度ではなかなか手が伸びませんよね。そんなあなたのために、今日は著者自らが、本作の売りをご紹介していこうと思

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朝日新聞にて4月分3冊選書しました&小説宝石に『宗歩の角行』記念エッセイを書きました

朝日新聞にて4月分3冊選書しました&小説宝石に『宗歩の角行』記念エッセイを書きました

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 今日はお仕事のお知らせです。
 4/23付朝日新聞文化面「谷津矢車が勧める文庫この新刊!」に、3冊選書を寄せました。

 第一回目ということで、わたしの選書の方向性をある程度皆様にご紹介する意図もあっての選書でした。
 わたしの選書ルールは大きく二つ。「歳時記(ないしテーマ)」と「広義の歴史時代小説」です。
 前者については、記事公開時の歳時記、あるいはこちらで決めたテーマに沿って選

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