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奇説無惨絵条々(雲州下屋敷の幽霊)プロモ関係

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拙作「奇説無惨絵条々(雲州下屋敷の幽霊)」(文藝春秋)に関するプロモーション活動のためのマガジンです。
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記事一覧

ゲットナビウェブさんで8月選書しました(テーマ:お盆)

ゲットナビウェブさんで8月選書しました(テーマ:お盆)

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 お知らせです。今月もゲットナビウェブさんで選書しました。

 今月のテーマは『お盆』です。
 もう少しテーマを咀嚼したかった! 毎回結構頑張ってバラエティを出しているんですが、今回はちょっと保守的な選び方かも。でも、一方で色々と内角攻めな選書でもありますので、お盆休みになにとぞ。

 いつもは六冊目のご紹介……なのですが、今月は自作紹介ということで許してください!

 お盆と言えば幽

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拙作『雲州下屋敷の幽霊』(文春文庫)が8/7朝日新聞読書欄「澤田瞳子が薦める文庫この新刊!」で紹介されました

拙作『雲州下屋敷の幽霊』(文春文庫)が8/7朝日新聞読書欄「澤田瞳子が薦める文庫この新刊!」で紹介されました

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 お知らせです。
 拙作『雲州下屋敷の幽霊』(文春文庫)が朝日新聞読書欄で紹介されました。評者は先輩歴史小説家にして直木賞受賞作家の澤田瞳子さんです。

 既にいただいた評を拝読しているのですが、著者の意を汲んでくださった丁寧な評言をいただきました。厚く御礼申し上げます。

 さて、こちらの書評のおかげで、なんかすごいことになっており……。

 最終的にはAMAZONさんでの文庫ランキ

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『雲州下屋敷の幽霊』(文春文庫)が週刊ポスト8/13号にて紹介されました&本作、歴史小説夜明け前を書いた小説だわ

『雲州下屋敷の幽霊』(文春文庫)が週刊ポスト8/13号にて紹介されました&本作、歴史小説夜明け前を書いた小説だわ

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 ありがたや。
 というわけでお知らせです。
 拙作『雲州下屋敷の幽霊』(文春文庫)が週刊ポスト8/13号にて紹介されました。

 主に表題作の紹介です。記事をお読みの皆様、もしビビビと来ましたら御手にとって頂けますと幸いです。

 さて、本作について色々思いをいたしてゆくうちに、本作、歴史小説の夜明け前を描いた小説なのだなーと気付きました。
 これくらいはネタバレにならないと思うので

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今日(7/26)は幽霊の日ですよ

今日(7/26)は幽霊の日ですよ

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 タイトルの通りですが、今日は幽霊の日です。

 いや、かくいうわたしも、今日初めて知りました。
 なんでも、鶴屋南北『東海道四谷怪談』が初めて公開された日が7/26とのこと。なるほどー、それは確かに幽霊の日ですわ。
 夏と言えば幽霊。幽霊と言えば夏。夏の風物詩を作ったなんて、なんとお岩さんと鶴屋南北は偉大なことか。

 というわけで、現代の戯作者たるわたしたちも、先人が作ってくれた歳

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『雲州下屋敷の幽霊』(文春文庫)と哀調好み

『雲州下屋敷の幽霊』(文春文庫)と哀調好み

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 ここのところ、ある編集者さんにこんなことを言われました。

「谷津さん、ここのところ、哀しみを小説の核に据えるようになりましたね」

 ああっ。そうなんです。
 デビューからこの方、わたしは「怒り」を核に据えていました。喜怒哀楽の感情の中で「怒」が一番強く、遠くまで響く感情なのだと察していたのかもしれません。その結果生まれたのが初期の代表作『蔦屋』(学研)であったりします。
 なので

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『雲州下屋敷の幽霊』(文春文庫)、表題作のお殿様の意外な一面

『雲州下屋敷の幽霊』(文春文庫)、表題作のお殿様の意外な一面

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 実はこれ、最近知ったことなんですけど……。
 いや、よくあるんですよ。本を書く際にはとにかく資料を探しまくって読みまくり、その上で人物造形を固めたりするのが常なのですが、一人の人間が蒐集するには、世にはテキストが溢れすぎています。というわけで、なんとなしに趣味的に手に取った一冊に、かつて自分がモデルにした歴史上の人物が登場し、顔が真っ青になるなんてことも……。

 拙作『雲州下屋敷の

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拙作『奇説無惨絵条々』(文藝春秋 文春文庫『雲州下屋敷の幽霊』)、実は去年の野村胡堂文学賞の最終候補でした

拙作『奇説無惨絵条々』(文藝春秋 文春文庫『雲州下屋敷の幽霊』)、実は去年の野村胡堂文学賞の最終候補でした

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 秘密を守り通すのはあまり得意ではありません。口が軽いんですよね基本。とはいえ、世の中、秘密にしておかねばならぬことはたくさんありまして……。今日はそんなお話です。

 実は去年、拙作『奇説無惨絵条々』(文藝春秋)、現在は文春文庫から刊行の『雲州下屋敷の幽霊』が、野村胡堂文学賞の最終候補となっていたのでした。

 『銭形平次捕物控』で知られる野村胡堂を顕彰する歴史時代小説専門の文学賞で

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『雲州下屋敷の幽霊』(文春文庫)と江戸の昏がり

『雲州下屋敷の幽霊』(文春文庫)と江戸の昏がり

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 様々な場所で話しているのですがわたしは『佐武と市捕物控』(石ノ森章太郎)が好きで、何度も読み返しています。あの作品にある粘着質な闇というかダークな色合いが凄く好きなんです。初期のいかにもヒーロー然とした佐武と004みたいな市コンビも好きですが、後に至って頭身が伸び、道理を弁えるようになった佐武と年齢を重ねたがゆえの老獪さが滲む市のコンビも個人的には好みです。
 江戸は必ずしもユートピ

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今ちょっと歴史小説の歴史を追っているのだけれど

今ちょっと歴史小説の歴史を追っているのだけれど

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 諸般の事情で今、本邦における歴史小説の歴史を勉強しています。
 いやー、まさかこんなにややこしいものだとは。
 ほんと百花繚乱のごたまぜ状態、さらに昭和に入ると様々な流れが一つに合流したり分派したりという様子が見て取れ、今は全体の流れがおぼろげに見えているに過ぎません。
 この辺りの勉強の成果は、どこかで発表するかも知れませんし、しないかも知れません。というわけで、どこかでわたしが歴

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『雲州下屋敷の幽霊』(文春文庫)、解説がWEB公開されています

『雲州下屋敷の幽霊』(文春文庫)、解説がWEB公開されています

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 発売から一週間、皆さん、『雲州下屋敷の幽霊』(文春文庫)は手に取っていただけましたか?

 お知らせです。本作につけていただいた書店人の田口幹人さんからいただいた解説がWEBで読めるようになりました!

 改めて田口幹人さま、ありがとうございました!
 また、本作を購入するか悩んでいる方、そもそも、どういう話なの? とお思いの方、お目を通していただけましたら幸いです。それにしても、面

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『雲州下屋敷の幽霊』(文春文庫)で培ったもの

『雲州下屋敷の幽霊』(文春文庫)で培ったもの

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 『雲州下屋敷の幽霊』はわたしにとっては若書きに属するものです。連載は2016年から2018年頃、単行本発刊が2019年ですからねえ。だからこそ、今のわたしから見ると色々恥ずかしいところがあったり、別のアプローチもあったんじゃねえかと身もだえする日々ですが、それにつけても本書を思い返すと、今のわたしを形作っている一作なのだなあという気がします。

 本作に存在する「残酷さ」は、本連載の

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『雲州下屋敷の幽霊』(文春文庫)の恐怖とは

『雲州下屋敷の幽霊』(文春文庫)の恐怖とは

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 本書、連載・単行本刊行時はホラーのつもりがまったくありませんでした。というわけで、ホラー的な売り出しをしている今、「そういう読み方があったか」と我ながら驚いています。
 えっ? 読み方っていうのは作者が考えるものなんじゃないの? って?
 まあ、ある程度はそういう側面もありますよ。
 わたしも執筆時には「おおむねこういう読まれ方がされればいいなあ」と思っていたり、「ああいう読まれ方を

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『おもちゃ絵芳藤』(文春文庫)がナツヨム2021に選出されていました

『おもちゃ絵芳藤』(文春文庫)がナツヨム2021に選出されていました

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 作家という商売をやっているといろいろあるなあ! という感慨を抱く機会がまあまあある(そして悪い事態に直面していることが大半な)のですが、今日は凄く素敵な話が飛び込んできました! ありがたや。というわけで。

 有志の書店さん、書店員さんにより運営されているフェア「ナツヨム」の2021年の対象作品に、拙作『おもちゃ絵芳藤』(文春文庫)が選ばれておりました!

 うわー。ありがたいです!

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『雲州下屋敷の幽霊』(文春文庫)の幕間部分は著者の趣味です

『雲州下屋敷の幽霊』(文春文庫)の幕間部分は著者の趣味です

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 『雲州下屋敷の幽霊』(実は単行本である『奇説無惨絵条々』もなんですけど)には、短編の他に短編を繋ぐ「幕間」が存在し、それが各短編を緩やかに繋ぐという構成を取っています。
 なぜこんなことを?
 色んな理由はありますけど、究極的にはわたしの趣味なんですよ。
 書き手のわたしは、あんまり短編を書かない人間です。短編を書いてくれと頼まれることもあまりないですし、わたし個人、長編を書く方が好

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