物思いにふける

じっと、何にも手をつけず、物思いに耽ること。

これは、瞑想をすることに似ている。

現代の若い人たちにとって、最も苦手なことの一つではないだろうか。

退屈だったり、少し時間があると、積極的にスマホを触ってしまう人は多い。

スマホを触って何かを読んだり、誰かと連絡を取ったりしていると、なんだかそわそわしてしまって、物思いに耽ることはない。


物思いに耽ると、ネガティブなことを思い出してしまう人も居るだろう。このストレス社会の中では、無理もない。

ただ、物思いに耽らないと、得られないものもある。それが、私の場合は、小説の構想だ。あのシーンで、この人物はこう考えている。だから、こんな描写をする。このセリフを入れる。それは、物思いに耽ったときにたどり着く、イメージの源泉だ。

また、人間関係についても考えることはよくある。

ああ、あんな風に言わなければ良かった。あの人には、もっと優しくできるなぁ。あの人を、もっと大事にしたい。なんで、あの時あんなことを言ってしまったのだろう。

後悔に陥ることも多いが、物思いに耽ることは、反省をして、明日の自分を磨くことでもある。

お風呂の中、何か手芸をしながら、車の助手席に乗りながら、カフェでコーヒーを片手に。物思いに耽ることは、一見意味のないことに見えるが、建設的なことなのだと、強く伝えたい。

たかほ

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