森田観察日記2021.04.22

ゆうべは23時に飲む予定だった薬を飲み忘れ、寝る前にまとめてかつ少し多めに飲んだけど、一時間ほど眠る努力をしたあとあきらめて、もう仕事をしようと思い、仕事をした
つれあいが家を出てから9時ころにねむって、12時半に郵便屋さんのチャイムで起きた チャイムに出られてよかった このごろ寝起きでも出られるようになってきた
仕事をしながらおやつを全部食べたあとは何も食べていない おやつを買ってきたいし、昼飯も食べたいし、つれあいは今日帰りが遅いから、「何か買ってきて」というわけにも……そもそもわたしは食べ物をえり好みして、今日はこれ食べたい、いまはあれじゃいやだ、とか微妙にあって、つれあいに「適当に何か買ってきて」みたいなことがあまりできない これくらい疲れていると、自分でも何が食べたいのかはっきりわからないのだけども、それでも自分で選んで買ってくるからには、それなりに知っているものを選ぶので、「ぜんぜん思ってたのとちがうものがきた!」ということにはなりにくい たまにパッケージとかの見た目で判断して失敗することもないではないが

とにかく今日は、眠れない心配だけはないのだからと思って、午後じゅう横になって『つまらない住宅地のすべての家』を読んだ ほぼ全編をひと息に読んだ
読めないかもしれないと思ったけど、やっぱり買ってよかったと思うし、たぶんこれはのちのち文庫本も買うことになるだろうと思う で、いや文庫本を買うには文庫本が出てくれないとだし、そのためには版元にしっかりしてもらわないと(?)みたいなことを考えて、よくわからんけど出版社はどこだ、って裏表紙を見て、双葉社かーと思う 双葉社は知ってるけど、なんで知ってるんだっけ、どういう出版社だっけ、ということがパッと出てこない なんかすごく久しぶりに名前を見た気がする

陽が傾いて、家が暗くなってきて、電気をつけるか外に出るか選ばないと、という気がする

結局、あと数ページの『つまらない住宅地』を持って家を出る わりとぼーっと家を出てしまったあと、スマホとぬいぐるみを忘れたことに気づき、もどる ちょっと小さくて履きづらいほうのスニーカーを履いていたので、脱ぐか、靴のまま膝立ちでリビングまでがんばっていくか、ちょっと迷うけども、膝立ちで行くのもたいがいしんどいということを考えて、脱ぐことにする

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ドレスコーズをまとめて流す ものすごく久しぶりに「もろびとほろびて」を聴き、この中盤の詞とリズムがすごく好きだったことを思い出す サッと買って食べるサンドイッチ 「プロメテウスのばか」が一番耳についていて『ジャズ』を聴こうと思うとプロメテウスか、チルってるあたりを再生してしまうので、もろびとほろびてはとても久しぶりだったけど、いやとても好きなんだった、と思い出す
いまだに「僕らの暮らすこの国でオリンピックがもうすぐある」がつづいてるなあと思う

この時間は人がいないはずだと思った喫煙所で、思いがけず若いひとが二人立ち話していて、まずったと思う そして家を出た最大の目的は食料品の確保だったはずなのに何となく缶コーヒーを買って何となく喫煙所に立ち寄りまた何となく公園の喫煙所に来てしまってまったく目的を果たしてねえなと思う とにかく店に入りたくない、と思う スーパーはセルフレジが楽だが店内を歩くのが大変だしコンビニは店内は何とかなるけどレジで店員さんとのやりとりがしんどいし商品があったりなかったりするところも大変だし
こんなに都会に向いてねえのにしばらくこのへんを離れられないし田舎は田舎でわたしは車の運転ができねえんだよな(免許はとったし仕事で運転したこともあるし運転できるようになりたいけど、視覚の問題なのか認知系の問題なのかは右側のものに気づかないことが多いし運転しながら意識が飛ぶので、仕事の先輩にもうお前には絶対運転させられないといわれてからは公道で車を運転したことはない)ということや 家庭内にワーカホリック傾向の人間しかいないからわたしが体調を崩さないと休みが発生しないことや 一緒に仕事している友人に何となく仕事しすぎになっていて体調が悪いことを相談したいが、どうしたら建設的な相談ができるか、ということなどを考える きのうの夜2時間の時間決まりのバイトを完全に忘れていてすっぽかしたことを思い出して、謝らなければならないと思うが、忘れてたのに何の連絡もなかったなとか、あそこの会社から別件の仕事が2件きているのだった、みたいなことを考え、若干頭が散らかり、そしてこの長い考えごとをしながらまったく食料品を確保しにいく気配がない 空腹と睡眠不足をかけもちした状態で夕方のスーパーに行くのは危険な気がするけど、駅が近いスーパーはもうこれからあとの時間に空いてることはないだろうと思う
公園で犬の散歩をしているひとたちがいて六、七人くらい芝生に集まっていて、この現代日本にもあんなフワフワの毛の犬を購入して面倒をみてこんな時間に散歩できる生活をしている人がいるんだ、と思うと頭がぼーっとしてしまう お金があってうらやましいなというよりは、わたしはあれくらいの感覚の人々に「リーチする」文章をこれから書いていかねばならんのだろうかという気持ちだ 心に余裕があるというのはどんな感じだろうか、と思うけどいや金に余裕があるから心に余裕があるともかぎらんし、そもそも犬の散歩をしているひとが金に余裕があるともかぎらん、と考えなおす そのへんは自分の偏見であるということを、形式的にでも確認はしておきたい 形式的な確認をする以上の体力気力はないが、いちおう確認するということはしたい

スーパーに行くには駅前の人ごみを抜けなければならないため、コンビニでパンを買う とにかく温度が低いかんじの対応の店員さんでよかった レジ待ち中にホットスナックの棚を見てハッシュポテト食べたいと思ったけど、ハッシュポテトくださいと店員さんに聞こえるように発声することを考えるとつらくなり、やめた

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