側弯症
側弯症は脊柱(背骨)の並びが歪み、後ろから見ると「く」の字型になる症状のことです。
圧倒的に女児に多く、「>」の字型になる事がほとんどで10度以上の角度がつくと診断名がつきます。
更に20度まで角度がすすむと対策をとり、
40度を超えるとオペ(手術)というのが西洋医学的所見です。
さてこれを整体的所見からみていきましょう。
まず、前回も書きましたように
脊柱の並びがずれるのは骨自体のせいではなく
筋肉がそのずれた位置にもっていってしまってる
という点から入ります。
じゃあ何故女児に多いのか?
これは男児より女児の方が筋肉量が少ない為に、
男児ではその成長と共に伸びる過程で吸収されるはずの「歪み」が、
吸収しきれずに脊柱を逆くの字型にひっぱっていくのです。
では何故、逆くの字型(>)に歪むのか?
これは当たり前の話なのですが、右利きの人の方が多数ですよね?
使うぶん、当然疲れがたまる
右肩から肩甲骨、上背部にいたる部位に疲労が蓄積されて、
筋肉の収縮が強くなる→側彎をひきおこす
というように考えられます。
基本的に西洋医学では筋肉の収縮は、
脳から命令がいってる場合とそうでない場合の区別をつけない
(つけられない=画像診断等で)ので、こういう考え方がなされないのです。
整体ではどうするのかというと、まず根本的に「悪くさせない」です。
つまり10度近くまで歪みが出てからどうしよう?ではなく、
早い段階で側彎を引き起こす筋肉にアプローチすれば、
そこまで悪くさせずに、すませる事が出来ます。
それには上背部だけではなく 肩 首 腰 まで関係してくるので、
その筋肉の状態まで含めてゆるめていきます。
当然、肩は腕ともつながっていますし、腰は骨盤との兼ね合いもあるので、
ほぼ全身の状態管理が必要になります。
ただし、整体も「何でも戻せる」という訳ではなく
40度を超す歪みに対しては、
「それ以上の歪みを起こさせない」
ことは可能でも
「元に戻す」
という事は難しい場合がほとんどでもあります。
ただ、この辺りの角度や状態は個人差がかなりあるので、
一度診せてもらわないと何とも言えないことが多いです。
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