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オリンピック関連投稿①サイバー攻撃は戦争じゃないんだよね?

色々な意味で、待ちに待ったオリンピックが開催地東京を中心に、様々なスポーツ競技が現在行われています。その中でも色々な騒動があったとされる開会式ですが、個人的には、とても「日本っぽい」と感じた、突然出てきたパントマイムによるピクトグラムが一番面白かったです!

最近はどのオリンピックでもピクトグラムはありますが、それを開会式の演技に使うという発想や、このアナログ感+かなりの真剣度合いが、いかにも日本文化におけるエンターテインメントだな、と

そして話変わりまして、オリンピック自体は平和の祭典と言われ、開催期間中は公での戦争は行わない、という国連での決議が毎回開催される前にあります(本当にどこまで守られているかは正直分かりませんが)。

一方で現代版の戦争は、上記過去投稿で書いたように、従来の人間同士の大戦から所謂サイバー空間での戦争が期間を区切らず常に起こっており、このようなエリアに対してオリンピックは効力を発揮できず、オリンピック・パラリンピックのWebサイトの偽サイトやサイバー攻撃対象になる、という現状があります。

また偶然かと思いますがオリンピック開催直前には、下記記事のように、所謂西側諸国が中国によるサイバー攻撃を断定し、一斉非難となりました。

中国政府とつながるハッカーが世界でランサムウエア(身代金要求型ウイルス)などによる攻撃を行い、経済活動の脅威になっているとみなした。...日米や英国、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、欧州連合(EU)、北大西洋条約機構(NATO)が中国を非難した。…米ホワイトハウスは19日の声明で、3月に発覚した米マイクロソフトのサーバー向けソフトに対するサイバー攻撃について、中国国家安全省と協力関係にあるハッカーが実行したと断定した。

もちろん誰も人間相手の戦争が起こるのを望んでいませんし、それを回避できるような米中間での外交的な取り組みは下記記事のように続いているものの、サイバー攻撃という目に見えない戦いとなると、被害者もわかりにくく、攻撃の影響も判断しにくくなり、より他分野へのエスカレートへするのでは(直近だと台湾や南シナ海問題等)、という懸念が増えるかな、と感じました。

因みにサイバー能力で米国が中国を超えているのか否か、という点や日本のサイバー能力はどうなの?という問いに関しては下記動画をご確認ください。

簡単に言えば、英国の研究によると、米国はやはりサイバー能力は圧倒的リーダーであるものの、中国やロシアも追随している、ようです。日本はそれよりもランクが下で、マレーシアやインド、また北朝鮮などと同じカテゴリーに入っている模様。

「サイバー空間での防衛が日本の生存に死活的に重要だとの認識が政治家を含む多くの日本人に欠けている」と指摘。「地政学的に米国と中国、ロシアのサイバー戦の最前線に位置しているにもかかわらず、丸裸だ」

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やはり日本は、オリンピック開会式の「パントマイム」や上記マスコットの「ゆるキャラ」くらいのアナログさや緩さが、サイバー能力構築の面でもにじみ出ているのかな、とちょっと感じました。



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