見出し画像

過去投稿からの進化・変化㉚公共放送の立ち位置も変化

個人的に気になっていることで、以前も取り上げたNHKへの受信料値下げや一部分割、という流れは昨今とても静かになっていますが。(やはり菅首相が退陣されて、総務省への圧力が弱まったのでしょうか?という邪推はありますが)

また上記記事でも取り上げたように、英国のBBCも実は似た悩みに直面しており、その圧力は日本政府のNHKに対するもの以上、のようです。

英国の場合、ソフトパワーは王室と公共放送BBCという2つの大きな柱に支えられているといえる。いずれも英国らしさを体現する存在だが、最近は批判の的となっている。…BBCについては、米ネットフリックスやアマゾン・ドット・コムといった動画配信サービスの台頭などにより、激しい競争にさらされている。こうした局面にもかかわらず、ジョンソン英政権はBBCの受信料(ライセンス料)制度を見直すと表明した。BBCの収入の柱である受信料は19年で約37億ポンド(約5700億円)で、現在の受信料は世帯当たり年159ポンドだが、視聴者からの一斉徴収をやめる案などが浮上する。BBCのティム・デイビー事務局長は、受信料を今後2年間据え置いただけでも、資金不足で制作活動が打撃を受けるとの見通しを示した。BBCの受信料見直しが浮上したのは、BBCの報道姿勢が与党・保守党に対して厳しいとの不満を、政権がくすぶらせていたという事情もあるようだ。

公共放送は政治的な要因を受けないように、という設定がありながらも、もちろん政治的要因を大なり小なり受けるわけで。政権批判が良いのかどうかは分かりませんが、コロナ禍での景気対策・経済対策の名の下に、生命線である受信料を削減という政策へ向くと、あのイギリスの公共放送が気づいてきたものでも揺らぐのかも、と感じます。

今後政権へものを見て発言する公共放送へ転換することが、と考えると、何だがきな臭さも感じまして。。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?