見出し画像

AWAJI ART CIRCUSに特別審査員として参加してきました

画像2

 初めて淡路島に行ったんですが、淡路島ってかなり広いんですね!面積で592 km²、南北で53km。大阪市の面積が223 km²なので、相当大きいです。

 そんな広い淡路島全体で、6週間もの長い間12カ国からきた12組のパフォーマーがあちこちでパフォーマンスを行う、それがAWAJI ART CIRCUSで、これは短期間に一か所に集うフェスとは全く異なります。パソナグループ地方創生事業のひとつとして、地元の家族がサーカスに触れると同時にサーカスパフォーマーに淡路島の魅力を知ってもらう企画で、言わば時折出演があるアーティストインレジデンスのようなものでしょうか。

 私が特別審査員として参加したクロージングイベントは、12組で競い合い優勝者には100万円が贈られるという豪華企画でしたが、惜しいと思った点が二つあります。

 一つは、観客の数が少な目だったこと。実は前日に神戸のCIRCUSという名前のバーで飲んだのですが、スタッフ一同だれもこのイベントのことを知らず。初めから大勢を呼ぶつもりのイベントではなかったのでしょうが、勿体ない。

 そして2つ目は、一番良かったパフォーマンスはコンテストではなくコラボショウだったこと。普通はここまで仲の良い、練度の高い、相手に身を任せるアクトを含むコラボショウはあり得ません。コンテストのために呼んでいただいた身としては恐縮ですが、彼らに順位をつけ報酬に大きな差をつけるのは、全体の良さと矛盾していると感じました。

画像5

画像3

 例えば、淡路島の魅力を発信するパッケージとして淡路島以外で巡業してもらったほうが矛盾せずに話題になった気がします。地方物産展+サーカスの新提案。あ、楽しそう。

 とはいえ、最後に優勝者キリルがみんなに祝福され泣いてしまったのを見て、私ももらい泣きし、これはこれで良いエンディングでした。彼等の仲の良さは、サーカスの力が形になったもので、それを体現できたAWAJI ART CIRCUSは本当に素晴らしい事業です。

画像5

 クロージングイベント後、出演者側からAWAJI ART CIRCUSを知るべく、パフォーマーの宿舎に泊まらせていただきました。

 出演者一同みんなで片づけをした後、バスはコンビニに立ち寄り沢山のSAKEを買い、帰舎。数時間後、食堂はナイトクラブに様変わりしていました。

 真剣に話をしている人たち、負けたらSAKEを飲むゲームをやる人たち、アフリカンダンサーの踊りを真似て踊る人たち。流石プロのサーカスパフォーマー、いろいろと凄いし、遊びのバリエーションも多かった。夜中2時半ぐらいには人狼が始まり、酔っぱらいの片言英会話の私では参加できそうにはないので、そこで離脱しました。

 私にとっては、これぞサーカスファミリーだなぁと思う、非常に羨ましい光景でした。

 夕食の最中、オーストラリアから来たバルーンパフォーマーのキアラさんに「AWAJI ART CIRCUSで何を得たのか、学んだのか」という質問を投げました。

画像5

 「12か国の出演者による文化スパークリング。最も使われているのがフランス語だった」

 「東北ツアーは忙しかったが、淡路島では地元の和紙工場に行くなどができ、観客との相互関係があった」

 「6週間という期間は、長すぎず短すぎず丁度よかった」

 キアラさんは地元の子供にも懐かれていて、凄くいい人。パフォーマンスも最高。1月に地元のメルボルンで行うサーカスフェスの共同主催もするそうで、今回の旅で知り合えた事が嬉しい凄い人です。そんなキアラさんも、AWAJI ART CIRCUSはユニークな企画だと言ってました。

 これだけのことを一人で切り盛りするのは大変だったと思います。委員会事務局長のエレナさん、お疲れ様でした。また来年、期待しています!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?