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アベノマスクについて一生懸命考えてくれた皆さんへ

昨日の記事

アベノマスク炎上の正体

たくさんの方にお読みいただき、とても嬉しいです。

本当にありがとうございます。


1.たくさんの方に読んでいただきました

4月6日(月)13:50現在のPV 20数万件です。

Note     85,313

BLOGOS   129,808 (私の記事はBLOGOSに転載されます)

アゴラ  PV不明ですが、ランキング5位に(アゴラにも転載されます)


記事を見た政治家や官僚からも個別にコメントや反響などをいただきました。

今日、この関係で取材を受けるので、記事が出たらまたお知らせいたします。


Noteにも11のコメントをいただきました。

また、ツイッターでも数多くの返信や引用RTのコメントを拝見しています。一応、全部拝見しているつもりです。

その人の立場によって感じることも異なりますし、僕の記事のどこを受け取ったのかも人によってずいぶん違います。

Noteのコメント欄を見るだけでも、よく分かります。

本当に勉強になりました。ありがとうございます。


とにかく、僕が書いたものをきっかけに、すごくたくさんの人が政策について一生懸命考えている様子が伝わってきて、とても嬉しかったです。


2.政策の「伝え方」を考えたい

僕が、昨日の記事を書いてお伝えしたかったのは、布マスク2枚を全世帯に配布するという政策の是非ではありません。

政策を作っている側が、受け手の人にどうやって伝えたらよいのかという「伝え方」です。

現役の官僚の時からこだわってきたことで、日本の政策をよくするために、納得感を持ってもらいながら意思決定するために、とても大事なことと思っています。

この政策そのものの是非については、一定の意味があるだろうと思いつつ、判断するための情報を十分に持っていないので、政策のプロとして自信を持って判断できる状況にないのが正直なところです。


3.布マスクの政策に関する情報

とはいえ、一般の人は限られた情報の中で、政策についての意見を決めていますね。

医療機関等への使い捨てマスクの優先配布という「目的」そのものに反対する声は、ほとんどなかったように見受けられました。

でも、「解説は分かったけど、それでもこの政策はよくない」という意見も拝見しました。


限られた情報ではありますが、少し考えてみましょう。


品薄とは言えドラッグストア等で使い捨てマスクが売られている一方で、医療機関等へのマスクが十分行き届かない理由がよく分かりません。ドラッグストアへの流通を制限して、医療機関等へ行き届かせることができているのか。もちろん、やっているのだと思いますがベストにできているのか、これは僕もよく分かりません。緊急事態宣言で、より要請しやすくなるのではないかと思いますが。


そもそも、マスクを増産すべきという声もたくさん拝見しました。これは、総理発言を要約した小林史朗衆議院議員のツイッターが分かりやすいので引用するとこんな感じで増産をしているところですね。

「通常のマスクは、3月:6億枚供給、4月:7億枚供給予定。医療機関には3月:1500万枚配布、来週追加で1500万枚配布予定。」

これも、100点かどうか分かりませんが、増産を進めているのが分かります。


あと、布マスクの効果がよく分からないという声も多かったですね。

僕も医学的なことはよく分からないのですが、布マスクの評価は、専門家の間でも少し揺れ動いてきたようです。

最近になって、米国CDC(おそらく一番権威がある専門機関)や私がインドの日本大使館で勤務していた頃のカウンターパートだったインド保健家族福祉省も一般の方には布マスクを推奨し始めました。(サージカルマスクが足らないという現状を前提としたことかもしれませんが、推奨しています)

米国CDCの布マスク推奨の発表

インド保健家族福祉省の布マスク推奨の資料

少なくとも、現時点の世界の動きには合っているように思えます。


経済対策への期待を裏切っているという声も多かったですね。

つまり、

「生活の保障を求めているのに、2枚の布マスク!?」

ということですね。

これは、確かになるべく早く十分な保障をすべきですね。明日、決定されると言われている緊急経済対策の中身を注視したいです。そもそも、緊急経済対策の一部として、布マスクの全世帯配布を発表しているのですが、総理の発言(下のリンク)に、国民の関心が非常に高い緊急経済対策の検討状況や決意を盛り込んだ方がよかったのでしょう。

そっちの話がなくて、2枚の布マスクを目玉政策のように発表したことで、落胆を招いたかもしれません。


200億円の費用は無駄だから、別のことに使うべきという声もありました。

これは、正直情報がないので、僕に自信を持った判断ができないのですが、例えば、これをやらないと医療機関に不織布の使い捨てマスクが届かなくて医療を守れない、かつ、一般の人へマスクが届かないということなら、命を守るための必要な経費なのかもしれません。

単に、「薬局で手に入りづらいだろうから、これ使ってね。」という国民一般への支援策というなら、「これじゃない感」を感じる方が出てくるように思います。


4.誰が伝えるか

政策を一般の人に伝える時に、「誰が」伝えるかというのはとても大事な要素です。

別に、政策でなくても、仮に正論を言われたとしても、「あなたに言われたくない」とか思う時ありますよね?

あるいは、あまりに細かいことを偉い人が言うと、違和感が出るでしょう。

伝える内容によって、受け取る人が受け取りやすい「発信者」は変わってきますね。


今回の政策が、極めて重要な国民への支援策であれば、総理から言うのが適切ということになるでしょう。

浅野さんが言うように、医療機関に使い捨てマスクを優先的に配りつつ、一般の人には(次善の策として)布マスクを配ることが目的なら、総理ではなく厚生労働大臣が発表してもよかったのかもしれません。


5.情報をどうキャッチするか

分かったけど、それなら最初からそのように総理が言ってほしかった、という意見も拝見しました。

これは、そのとおりでしょう。

僕の昨日の記事は、浅野さんのフェスブック投稿内容を前提として、「伝え方」を工夫したものです。

総理の公式発表は少し違いますね。

こちらに貼っておきます。

安倍総理の公式な発言


ちなみに、報道は紙面やTVニュースの時間が限られているので、一番目立つところをピックアップして報道するので、正しい情報や全体像をつかむためには、一次情報に当たるのがオススメです。

僕は、長く報道の元ネタを提供する立場にいたので、報道がどれだけ「一部」を報道するものなのか、申し訳ないけど不正確なことも割とあること、記事を書いている人が必ずしも詳しくないことを知っています。

もちろん、記者も正しい情報を伝えようと全力を尽くしていますし、政策担当者も極力記者の人に伝えようとしていますが、まだまだ改善の余地があるように思います。

政策を一般の人に分かるように伝えること、僕が試行錯誤しながら取り組み初めて10年。

せっかく、役所から独立したので、もう少し受け手側の立場に立って考えていきたいです。

これからもお付き合いいただければ幸いです。


【おまけ】

記者の人たちに一生懸命説明する千正

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日本の政策と現場をよくしていきます。政策提言、霞が関の働き方改革、医療介護福祉分野の新規プロジェクト・インドとの協力、NPO支援、講演、執筆、メディア出演など。愛称は組長/親方。株式会社千正組。内閣府男女共同参画局安心・安全WG構成員。元厚労省。元在インド日本大使館。
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