人生に彩を添えてくれるしだれ桜

神社の境内の草木は、すべて神々の御神徳を得て育ち、しめ縄が巻かれたご神木はもとより、独特の霊気を放っている。

ご神木というと、常緑樹が多いのだが、中には落葉樹もある。桜など、鮮やかな花が咲き誇るご神木に出会うと、心躍らされる。

神々がこの世を治めたという神話の時代、天上界より望む“霧に煙る海に浮かぶ島”「霧島」が、その名の由来と言われている霧島神宮。同地は3月下旬から4月上旬、約200本あるソメイヨシノ、八重桜、しだれ桜が咲く桜の名所になっている。中でも回廊脇の枝垂れ桜が花咲く頃は、参拝者の目をひき、これからの人生に彩りをそえてくれる期待に胸膨らませる。

鹿児島・霧島神宮 しだれ桜

開花状況や粧いは、その年々の気候に伴いさまざまで一期一会。境内の木々がどのようなお姿でお迎え下さるか、期待に胸踊らせながら参拝するのは楽しい。映像におさめたあと、素敵な御姿でお迎えして下さった神々に感謝の気持ちを捧げ、もし今一と感じたら、最高の時期を狙って、再度の参拝を期したい。

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