神々が結束して御守護くださる五本杉
青森県弘前市の岩木山神社は、「津軽富士」と親しまれる岩木山の麓に鎮まる。日本の北門鎮護の名社として、歴代の津軽藩主の崇敬を受け、今も開運福の神の神徳を求め、多くの参詣者が訪れている。
岩木山神社の正面参道脇には、1本の根から5本の幹が分かれて伸びる御神木・五本杉が聳え、弘前市の天然記念物になっている。
岩木山神社には、顕國魂神(うつしくにたまのかみ)、多都比姫神(たつひひめのかみ)、宇賀能賣神(うがのめのかみ)、大山祇神(おやまづみのかみ)、坂上刈田麿命(さかのうえのかりたまろのみこと)の五柱の神々がお祀りされているが、この五本杉の一本一本の幹には、これらの五柱の神、それぞれの神霊が宿られているのだとも。
この五本杉を拝すると、神々が手を携え参拝の人々に、御神徳をわけてくださっている優しい気が伝わってくる。そして、絆を結ぶことの大切さ、結束の尊さを教えてくれる。