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永和システムマネジメントさんのAgileStudioリモート見学があまりに気前が良すぎて驚いた件!

7月某日。永和システムマネジメント様のAgileStudioリモート見学に、弊社社長以下役員他幹部総勢17名で参加させていただきました。その内容があまりに気前が良すぎて驚いたので、ここに内容を一部チラ見せでご紹介します。

今回依頼した背景

弊社はBiz&Tech&Creative 三位一体でシステム開発から企業のDXやシステム内製化をご支援しているSI会社です。「デザイン先行開発」というモックアップを元に要件を固めていくアプローチが今人気なのですが、近年その流れでアジャイル開発への対応可能性を聞かれるケースが増えています。また自社プロダクト開発においても、より迅速かつ柔軟な機能リリースの必要性も否めません。弊社においてもアジャイル開発の適用はもはや待ったなしという状態でした。

元々部分的に取り組んではいたのですが、いよいよ機を熟した(むしろ待ちすぎた?)ということで、まずは全社展開の前にアジャイル開発の現実をよく知るべく私の方で各種調査を行いました。社内の有志の知恵を借りたり、書籍を読み漁りつつ、自身で認定スクラムマスターの研修に参加して資格も取得しました。得た知識を元に社内で勉強会を開催しました。

そんな折、平鍋社長の近著を読んでいた流れから、永和システムマネジメント様のAgileStudioリモート見学に辿り着いたのです。

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リモート見学の流れ

Webからのご依頼の後、事前にお打合せもアレンジいただき、弊社の期待も直接お伝えすることができました。元々あるサンプルプロジェクトでのアジャイル適用支援を想定していたのですが、全社的な取り組みにしていくためには、まずマネジメント層からアジャイル開発の本質と実践の勘所を抑える必要があると考えました。そこで、経営幹部陣向けと導入想定PJ現場向けの2回見学させていただくことを想定しつつ、まず経営陣向けの初回は90分として、以下のようなアジェントでお願いすることにしました。

11:00~11:05 アジェンダの説明&自己紹介(永和様)
11:05~11:15 自己紹介&会社紹介(ARアドバンストテクノロジ株式会社)
11:15~11:45 会社紹介、Agile Studio の紹介、事例紹介(永和様)
11:45~11:55 AgileStudio開発現場のライブ中継
11:55~12:25 アジャイルディスカッション
12:25~12:30 クロージング、記念撮影

当日のダイジェスト(前半:レクチャー編)

まず弊社の紹介の後、永和システムマネジメントの平鍋社長から会社紹介をいただきました。アジャイル開発を勉強していて平鍋社長を知らないなんてのはモグリでしかりません。「いやぁ~ご本人だぁ」と内心思いながら、お話伺いました。

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(上記は平鍋社長プレゼン資料より抜粋)

共創(共に創り)と共育(共に育つ)というコンセプトは参加者全員の共感を呼んでいました。一方で日本のIT業界の、欧米とは違った独特の事業環境という現実。どうやってアジャイル開発をエンタープライズの世界で広めていくのか。まさに経験した方でなければ出せない説得力がそこにありました。

その後、CTOの岡島さんや、エンジニアの藤田さんからプロジェクト事例をご紹介いただきました。生生しいお話は大変興味深かったです。方法論に関わらず少しづつでもプラクティスは実践していけるというのは、見学したメンバーにも非常に学びになったようでした。

なおこうした永和様の事例は各種公開されておりますので、宜しければ是非ご覧ください。

●NTTPC様事例:

●ANA様事例:https://2020.agilejapan.jp/pdf/DAY2_CH2_1420.pdf

●その他事業的な観点でのまとめ:

当日のダイジェスト(後半:実況中継&質疑応答編)

その後、いよいよ今回の山場ともいうべき題目へと進みます。福井のAgileStudioを岡島さんに実況中継いただきました。

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岡島さん自らオフィスをご紹介いただきました。夏頃TVで見かける緊張した新人アナウンサーなんかより全然手慣れた感じが印象的でした。

コロナ禍ということもあり、こちらで勤務されている方はまばらではありましたが、広々とした空間、立派なオフィスチェアー、そして壁一面のホワイトボードはまさに圧巻でした。

そしてこのStudioの目玉ともいえる、モブスペースもご紹介いただきました。大きなディスプレイの前に3名がスタンディングで作業できるスペースが確保されています。

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実際にモブ作業をされている方にもお話を伺うことができました。

モブは効率が下がると思われガチですが実際はどうですか?という質問については、「結果的に効率が上がっているんじゃないか?」というご回答。お話いただいた内容を整理すると:

各自の責任からみんなの責任という意識が高まる

他人の作業に参加や口出ししやすくなる

わからないことも聞きやすくなる

皆がお互いに成長できる

効率が上がる

という感じでしょうか。実際2年前までは金融事業者様のウォーターフォール案件をご担当だったということで説得力もあり、リアルな声にみな食い入るように話を聞いていました。

その後は全体的なQ&Aタイムということで、矢継ぎ早に弊社メンバーから色々な質問が飛びました。

・社内メンバーのアジャイル部隊へのアサイン育成方法は?
・アジャイルにおける要求の収斂方法は?
・受託開発でアジャイル開発を成功させる要諦は?

などなど多様な質問に対して、これまでの実体験を通したご回答は非常に力強かったです。しかも、本当に隠すことなく、実態を赤裸々にお話いただけたと思っております。

実際、こうした見学も大半が同業者だそうです。競合となりうる会社も含めて、アジャイル開発を日本に広めるために業界全体を盛り上げていこうという、平鍋社長をはじめとする永和システムマネジメントの皆さんの志の高さと器の大きさを改めて感じました。

参加者の感想(一部抜粋)

以下当日のアンケートを抜粋して共有します。具体的な表現もあり多くは載せられませんが、非常に多くの学びを得られたことがアンケートからわかりました。

アジャイルの生の声をきくことができた。トップダウンではなく、各現場からの声によりアジャイルが浸透していったとのことが印象的でした。
アジャイルの実践に当たってスキルの一定レベルへの底上げが必要で、そのために準備期間(模擬プロジェクト等)を用意している、というお話が非常に興味深かったです。やはり大きく開発手法を転換するのに近道はない、ということでしょうか。
納期も品質も守れたのに不満が残ったという意識の持ち方は羨ましいと思いました。そういう視点で案件を振り返る機会があると良いなと思いました。

謝辞

今回貴重な機会をいただいた平鍋社長をはじめ永和システムマネジメントの皆様、本当にありがとうございました。今日いただいたインプットを頼りに、社内でのアジャイル開発/スクラムに対して一歩づつ取り組んでいきたいと思います。またご支援のほどよろしくお願いします。

またこうして同業他社にも積極的にノウハウを公開し業界全体を盛り上げていく姿勢は、我々も見習いたいと改めて思いました。

永和システムマネジメント様関連リンク

アジャイル開発とスクラム第2版
まず大枠を捉えたいという方に本当にお薦めの書籍です。

AgileStudioリモート見学
今回の記事でもしご興味が湧かれたようでしたら是非。(勝手に宣伝してよいのかわかりませんが)

永和システムマネジメント様関連セミナー情報
皆さん外部発信が盛んです。見習わないと・・・


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