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バウハウスの教えと、今日の暮らしを創ること。

先日、京都は国立近代美術館で開かれている「バウハウスへの応答展」を観に行ってきました。バウハウスはご存知の通り、生活の上での美しさとは何かというテーマでデザインを追い求めたドイツの学校(1919-1933)です。

まず、生活における心地よさとデザインは切り離せないように思われます。機能的で心地よいものは、即ちデザインがいいといえますし、stayhomeでは、デザイン性の高いもの、機能的で美しいものを作る人たちと消費者が、ゆるく繋がる場にしていきたいと思います。

展示では、バウハウスの教えが日本でどう受け入れられてきたのかが描かれていて、その中で気になったのがこのテキストです。

"我々の日常の生活の極くありふれた、極く卑近な事を充分とり出して見て、それを新しい目で見なほして、それを鑑賞したり、作ったりする上のコツを掴みとるところの教育、それが構成教育である。"
川喜田煉七郎・武井勝雄(1955)『構成教育入門』

たしかに、身の回りにどういうモノがあるのか、どういう風に構成されているのかとは普段、あまり意識しないと思いました。だからこそ、デザインの勉強の場ではそういうことを意識的に考えましょう! と教える訳ですね。

今日の暮らしを創ろう

バウハウスに関連して、私たちの生活は、モノによって拡張されたり、抑制されたり、積極的に左右されていると感じます。たとえば、良いスピーカーとspotifyがあれば、寝る前に好きな曲を聞いて落ち着くことができます。あるいは、アナログなレコードもいいですよね。生活の体験は、モノのデザインによって拡張されます。

その一方で、使い勝手は良くないけど、一応使えるというようなモノが私たちの生活の制約になっていることも多いです。そしてそういうものほど、意外と長く使ってしまう。笑

モノは生活の質を捉えたときに大事でありながら、普段はそんなに意識せずに過ごせてしまうという生活の改善における厄介さを含んでいます。

今も昔もメーカーやインダストリアルデザイナー、クラフトマンシップあふれるクリエイターが生活を豊かにするものをたくさん世の中に提供しています。これはバウハウス、あるいはもっと以前から工芸品として続くものです。

あとはそういった製品と私たちの暮らしがもっともっと近づいて、実際の暮らしに反映されていくことがなされれば、最高だなと思います。

それぞれにとっての自己充足のある空間に暮らせたとき、何が見えるのでしょうか、どんな印象を抱くのでしょうか。私自身、個人としてもっとそれを味わって楽しみたいです。

デザイナーという職業でなかったとしても、自分のライフスタイルを考えるにあたって意識的にありたい、そこでstayhomeが役立つようにしていきたい、バウハウスの展示に触れてそう考えを深めました。

リリースまで、あと半月となりました。応援よろしくお願いします!
https://stayhome.app

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