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能率良く

先日の曇天続きのあとの晴れ、その上高温。やってしまった。致命的でないのは良かったが、全体の1割弱くらい、葉と成長点を焼いてしまった。

曇天続きで作物が弱っていたところでの強日射、高温。先々の作業の進捗を考えて、植える苗のサイズを変えたために根の張り具合をイメージ出来ていなかった。言い出せば幾つもあるのだけれど、判断ミスで水やりを遅らせたことが最大の原因だろう。何とかケアはしたので、致命的な被害にはならなかったのは幸いだ。生長は少し遅れるけれど、新芽はでてくるので持ち直すはず。

ミスではあるのだが、判断した時点での状態では問題なく思えたので、何を間違ったか少し考えてみた。
本当の間違いは、萎れやすい時間帯に他の作業をいれてしまっていたこと。確認不足。ただただ作業の効率を考えて仕事を組み立ててしまっていた。効率という時短に意識が傾いていたということ。そこが最大の反省点ですね。
でも反省するだけではどうしようもないので、少し深く考えていると「能率」という言葉が浮かんできました。

これまで、生産力向上、効率化、自動化、経営の組み立てなどを考えてやってきたけれど、全てが上手く交わらず個別に考え、思考があっちこっちしていた感は否めない。
ただこの「能率」いわゆる達成度から考えてみるとさっき述べたようなことが少しずつ交わりだした。どれか一つが大事なことではなく、全体で達成度を高くするポイントに、集中する組み立てをつくることが重要。早く終われば良いってものではない。
この全体で考える、俯瞰で物事を捉えるということはこの何年かの自分の課題でした。どうしても近視眼的なものの見方をしてしまう。中々上手くできなかった。だからだろう、物事を個別に見てまとまらない。

我が家は家族経営のため、投下できる資源には限りがある。それに、やりたい農業をするために、まぁまぁな額の設備投資もしてきている。なので、複数の仕事を効果的にシンプルに組み立て、重要なポイントに集中することは大切。結果的に余計な仕事や考えることも減るので効率も良い。
まぁ、局地的に資源を投入するようなイメージかな。

こう書き出してみると、当たり前のこと。いつもそう、深掘りすれば至ってシンプル。なんでこんな事に気づかなかったのだとか思うけれど、経験する前より視野が広くなったとか視座が高くなったとか、そういうことなのかもしれないな。

でも、こういう風に考えれたことはとても良かった。効率という言葉に抱いていていた違和感も少し解消されてきた。この「能率」というのは、仕事をしていく上で自分の座標みたいなものになりえるし、能率を中心に捉えることで生産力、効率、自動化、経営の組み立てなどは俯瞰で全体で見れるような感覚もある。重要なこととそうでないこともわけやすくなりそうだ。そうやって、シンプルにして全体をつかむことで、心身共にムダに疲れなくなる。

僕は昔から漠然と豊かな農業をしたいと考えてきている。そのために、能率を中心に仕事を進めることはとても重要になりそうです。









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