自由の相互承認という原理

1.<自由>

まず、わたしは<自由>を最も欲しています。つまり、「生きたいように生きたい」と願っています。その都度、幸せを求めたり、快楽を求めたり、昼寝を求めたりして生きています。一言でまとめるなら「生きたいように生きたい」と願っています。すなわち<自由>です。

2.他者の<自由>

一方で、他者も同じく「生きたいように生きたい」と願って行動しています。それぞれがそれぞれの〈自由〉をただ主張し合うだけだと、激しい争いになってしまいます。その結果、私は自分自身の〈自由〉もまた失ってしまうことになるでしょう。

3. 社会としての結論:〈自由の相互承認〉

だから私たちは、他者の〈自由〉もまた認め、尊重できるようになる必要があります。これを〈自由の相互承認〉と言います。私が<自由>になりたければ、私も他者も〈自由の相互承認〉の感度をもっていなければ、それは実現されません。他者にとっても同様です。つまり、社会的な取り組みとして、人々が〈自由の相互承認〉の感度を育むことが必要です。

3.個人としての結論:〈自由〉に生きられる力 「教養」
一方で各個人は、これを土台に、この社会で〈自由〉に生きられる力をつける必要があります。人が自由な存在たりうるよう、そのために必要な力、「教養」を育むことが必要です。他者と〈自由の相互承認〉を形成する力といえるでしょう。それは、自ら生存する力、言葉を交わす力、お金を稼ぐ力などです。

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