理系でも文系でも、どの学問体系にも共通する「論文の型」を紹介することを目指した本である。学生に卒論指導をする立場として、改めて、いろんなことを考え学ぶきっかけとなった、気がする。
1.主題と対象
まさに、主題と対象、学生が論文のテーマを考える際に迷ったり悩むポイントであり、ここを最初に理解することが重要なのだと再確認できる。
2.リサーチデザイン
方法論はレシピであると、「何かを作るための一連の手続きを記述したもの」と考えると分かりやすいと解説している。
3.推論の考え方
マーケティング研究は、まさにアブダクションを組み込んだ仮説演繹法を使って行うことが求められている?!
4.事例研究とサーベイ
これもゼミ生が悩むポイントの一つである。何を明らかにしたいのか、自分ができる調査研究はどの範囲かを考えながら、決めていく必要がある。