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Android11のワイヤレスデバッグが便利すぎてライフハックだった話

Android11から、Wifi経由でのデバッグビルドがやりやすくなったということをなんとなく知っていましたが、あんまり自分には関係ないなぐらいに思ってました。

実際やってみたらめちゃくちゃ便利で開発周り(主に物理)が劇的に変わりました、というお話。

ワイヤレスデバッグ is 何

普段Android Studioで開発してて実機で触るときって必ずUSBで接続していたんですが、要はこれがWifi経由でできるってことです。Android Studioからは普通にUSB接続したときと同じように認識されます。Logcatも普通にでるし、特に遅延もないです。

デプロイの時間がかかるというのもどこかのブログ記事で見たのですが、自分の環境だとほぼ変わらなかったです。仕事で開発してるアプリでも使ってますが速度が遅いなぁと思うこともなかったので問題ないですね👏

一応公式のドキュメントはこちら

QOLが爆上がりした

今までは実機へのデプロイのために有線環境を用意しておく必要があって、そのためにハブを使っていたりしました。これがなかなか綺麗にならないし、ちょっと息抜きにノートPCだけ持ってソファで開発しようかなっていうときはごちゃごちゃとケーブルを抜かなきゃいけなかったので若干のストレスがありました。

これがワイヤレスデバッグのおかげで不要になりました✨

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結局色々置いてるのでごちゃごちゃしてるんですが、もともとはここにデバッグ用のUSB-Cをつなぐためにハブもあったりしてなかなかでした。

今はノートPCへの充電用USB-C、ディスプレイのHDMI、それにスマホの充電用USB-Cという感じになってます。

これらも、本気を出せばワイヤレス充電器にしたり、ケーブル1本でPCとディスプレイをつなげるようにしてすごくきれいにできそうです(疲れるからそこまではやらないけど)

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個人的に一番良くなったのはこれ!!!

ソファで開発できるようになったこと😭

ソファで膝の上でPCカタカタしてRunすれば手元の実機で実行できるんです。魔法かよ。

これでLogcatが見れないとか、ビルドが遅いとか不安定とかあれば微妙ですが、そんなこともまったくなく、ほぼ有線接続してるのと変わらないので便利すぎました。

これが僕のあこがれた本当のリモートワークよ。。

ワイヤレスデバッグのやり方

このワイヤレスデバッグ自体はAndroid10以前でも可能です。ですが、手順がちょっと大変だったり最初にUSB接続が必要だったりしてました。

Android11になってより簡単になったのと、最初から最後までワイヤレスで接続できるようになりました🚀

ペアリング

最初だけペアリングをするのにターミナルからコマンドとか打つ必要あります。一回ペアリングすればそれ以降は必要ありません。

実機の設定から、開発者向けオプション行って、ワイヤレスデバッグをONにしてください。ペアリング済みならこれだけでPCと実機が接続されます(時間ちょっとかかります。10秒くらいまてば接続される)

ペアリングがまだの場合は、「ペア設定コードによるデバイスのペア設定」をタップします。するとペアコードとアドレスが表示されるはず。

そしたら、PCのほうでターミナル開いてadbコマンドを使ってペアリングします。

adb pair [IPアドレスとポート] // 例 adb pair 192.168.10.001:12345

これでOK。そのあとコードの入力が求められるので、それも入れればペアリング完了です。

そしたらAndroid StudioのほうでいつもUSB接続してるように実機が選択できるはずなのでワイヤレスデバッグが可能になりました👏

「ペア設定コードによるデバイスのペア設定」の上にQRコードによるペアリングもありますが、2020年10月現在ではまだ未実装機能のようです。ただ、将来的にはこのQRコードでもっと簡単にPCと実機が接続できるようになるみたいですよ😍

2回目以降

一度ペアリングすれば次から上記のペアリングの手順は踏む必要はありませんが、スリープしてたりすると接続は結構切れてます。その場合は開発者オプションのワイヤレスデバッグのON/OFFを切り替えればまた接続できるんですが、いちいちそこまでたどるのは不便です。

同じ開発者オプションから、クイック設定開発者用タイルの項目に行くと、通知バーにデバッグ用のアイテムを表示できるようになります。そこにワイヤレスデバッグもあるのでそれをONにしておくとめっちゃ便利です。

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おわり

ワイヤレスデバッグめっちゃ便利でした。AndroidはiOSのAirdropに近いNear by shareもリリースしてて、将来的にはmacOSやWindows、Linuxにも対応するみたいなので、スクリーンショットやデータ、動画の共有もワイヤレスでやりやすくなりますね。楽しみ🧸

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