西園寺兄が経験則だけで語る現代麻雀上達論
この記事は、私のお兄ちゃんが2019年に横浜の麻雀教室に講師として呼ばれた際に使用した原稿を編集したものです。今後使うあてもなさそうなので、有料記事として公開することにします。
内容は初心者~中級者向けで、戦術論や何切る問題は一切なく、お兄ちゃんが日本プロ麻雀連盟の所属していた頃の話、麻雀ウェルカムでメンバーをしていた頃の話、おススメの戦術本の紹介、戦術本の活用法、といった感じになっています。
ぶっちゃけた話や毒舌も多く、好みが分かれる文章になっていますが、内容の充実度は今までのnote記事とは比較にならないレベルなので、コスパは非常にいいと思います。
役立ち度★★★★★
・はじめに
皆さんこんにちは、麻雀ブロガー西園寺靖子の兄の西園寺正義です。本日は私の数少ない友人である梶谷プロ(※1)に誘われてこの場に来たのですが、麻雀の技術に関して語るつもりは一切ありません。そういうのは今日来ている他の強い人の講義(※2)を参考にして下さい。本日は技術論ではなく上達論、要するに、どうすれば麻雀が強くなれるのかを、私なりにザックリと語っていこうと思います。
※1 最高位戦日本プロ麻雀協会B1リーグの梶谷悠介プロのこと。
※2 この日は兄を含めて4人の講師がいて、兄以外の講師はまっとうな麻雀講義をしていた。
・麻雀が強くなる方法とは
まず、麻雀が強くなる方法として私が思い付く事柄を上げていきます。1.いっぱい打つ 2.麻雀プロになる 3.雀荘のメンバーになる 4.戦術本を読む 大体こんなところでしょうか。実際のところどうなのか、順番に説明していきます。
・いっぱい打つ
1.いっぱい打つ ですが、これのみでどんどん強くなっていけるのは、ごく一部の麻雀の天才だけです。これははっきりと断言できますが、凡人はただ数をこなすだけでは永遠に強くなれません。数をこなせばこなすだけ強くなれると言うのなら、雀歴50年のモロヒッカケにキレ散らかすメンゼン派のおじいさんが、天鳳位や最高位戦Aリーガーより強いという理屈になりますが(※1)、決してそんなことはないですよね。
第9代天鳳位のしゅかつさんの言葉に「打数は正義」というものがありますが、これは十分に強くなった人が、その強さを結果に還元するためには打数を増やすのが正しい、というだけ(※2)であって、強くない人がただいたずらに打数を重ねても、打ち方が変に固定される上に惨憺たる成績が残るだけです。
※1 改めて考えると、雀歴50年のおじいさんよりも天鳳位や最高位戦Aリーガーのほうが打数自体は多いかもしれない。
※2 あくまでも兄がこう考えているだけで、しゅかつさんが考える「打数は正義」の本来の意味とはおそらく異なる。
・麻雀プロになる
次は2.麻雀プロになる についてです。ここに来ている人たちの中には、将来的にどこかしらのプロ団体に入りたいと思っている人もいると思います。はっきり言いますが、プロ団体に所属して、ただ漫然とリーグ戦や大会に参加するだけでは強くなれません。そもそも現状の麻雀プロ団体は、「お金を払って麻雀プロを名乗れる権利を得る組織」であって、プロと呼ばれるぐらい強い雀士を育成する組織ではありません。なので、キャリアが長いだけで全然強くないプロなんてたくさんいます。
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