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IRL // In Real Life (URLに対してリアル世界) #6

ネット社会。

もはやそんなこと言わなくても当たり前になってきてますね。そんな前提ができてきたからこそ、IRLという言葉も出てきたように思います。

IRL // In Real Life (URLに対してリアル世界)

今やほとんどのブランドやサービスがインターネッツ*の上に成り立ってますね。そのインターネッツの海の中で、特定のウェブページを示すもの、導いてくれる"住所情報"がURLと呼ばれていることは皆さんもご存知かと!

*厳密には"インターネット”は不可算名詞であり、英語ではThe Interetとなるので、良い子はこのような言葉は使わないように

そんなオンラインの場所、URLに対して出てきたのがIRLであります。

(デジタルネイティブブランドでありながら、実店舗も行列ができるほど人気なコスメD2C、Glossier)

皆さんご存知のD2C(Direct-to-Consumer)というビジネスモデル/ブランドのあり方。これらのブランドは、ECサイトやSNSから生まれ、それらを中心に成長をしてきました。

一方で、完全に実店舗断ちしているわけではなく、ブランドが大きくなってくると、実店舗に拡大したり、オンラインと実店舗を併用してうまくオムニチャネルを回したりするようになってきてます。

むしろ、デジタルだけでブランドを成長させようとすると、頭打ちに会うため、オフラインでの体験や実店舗といったIRLの重要性が高まっているのです。

2020年3月末に公開したHarverd Business Reviewでも、D2Cというビジネスモデルの再発明は必要と述べられており、以下のようなポイントが挙げられてました。

As DTC distribution becomes a bottleneck to growth, digitally native brands must cross the chasm into IRL retail.
(D2Cビジネスにおいて)カスタマーに(ウェブで)直接販売するという流通が成長のボトルネックになるので、ウェブ出身のブランドはこのキャズムを超え、IRLの店舗へと移っていく必要がある。

特に、ネットの世界が強くあるがゆえに、現実の世界を強調するというようなニュアンスもあるようです。URLとの対比として、ですね。

ブランドがその体験を届けるのに、どうIRLの体験をデザインしていくか、非常に重要になってくると思われます。

ちなみに。他の使われ方

基本的に英語でマーケティングしナイトでは、英単語・英語表現をマーケティングのシーンの切り口で紹介してますが、IRLはそれ以外でも出てくると思われます。

I met Justin Bieber at the airport; he’s very nice irl.  
「ジャスティンビーバーを空港でも目撃したけど、実際にはめっちゃ良い人だよ」

「ネットやテレビでこうだけど、現実世界では」といったように、やはりネットでの評判や体験が前提にあるけど、という前置きがあって、実際にどうだ、ということを述べるときに使えそうです。

また、IRLはネットスラング的な言葉であり、少し砕けた表現なので、相当フォーマルな会議などでは避けたほうが無難そうです。

とはいえ、多くのブランドがオフラインイベントやキャンペーンで使っています。使われている単語自体もシンプルなので日本でもIRLでそのまま使えそう。

参考:

yasuko


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