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今が「非日常」だと思ってはダメだ


子どもたちにとって教育は大事です。だって、一生で一度きりの人生なんだし、やり直しはききません・・・

そんなフレーズが今日、テレビから流れてきました。

確かに、そう言わざるを得ない状況であることはわかります。でも、だからといって「今がダメなんだ」「やり直さなければ」なという思考に陥ることに、果たしてどれだけの意味があるのでしょうか。

世の流れは予測不可能です。911しかり、311しかり・・・、明日にも大災害が起こるかもしれません。それは「日常」であり、自然界に生きるものが受け止めなければならない「現実」、紛れもない「事実」です。

それを、自分たちがコントロールできるかのように錯覚し、さも安定した「日常」という別世界があるかのように捉え、「やり直して」そこに戻したいと考えるのは、いかにも人間の傲慢さ故に生じる逃げであり、生きることへの耐性を自ら捨てているように思えます。

もしかしたら防げたのではないか・・・

そう考え、同じようなことが起こった時の対策を身につけていくことは大切です。それによって安定した社会を維持し、より善く生きることを願って努力することが「人が生きる営み」であることは間違いありません。

しかし、予測できない不都合が起こったからといって、それを「非日常」としてリセットしたり、やり直そうとすることは、「安定」とか「より善くすること」にはつながらないと思います。

本来の、やり直したいという気持ちは、今を「非日常」として記憶しないのではなく、「日常」として受け止め、「前向きに」活かすことによって、今を含めた未来を創っていくという願いそのものです。

だからこそ、今が「日常」だとして、次の行動を考えてほしい・・・

そんなことを強く感じます。

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