寂しさと淋しさの違いについて。

私が淋しいと思うのは、目の前の君に淋しいと言った時に、理由を聞かれるからなんだ。
それは、電話が鳴らないことではなく、電話をかける相手がいないことに少し似ている。

寂しさと淋しさの違いを、いつの日か君は私に教えてくれた。
孤独は寂しいだけど、誰かの事を思う寂しさは淋しいなんだよ。
隣に木が生えてきたから、隣に誰かが居るから淋しいんだよ。
だから、涙が出てるんだよ。

それなのに、どうして私だけが淋しいと思ってしまうのだろうか。
それはきっと、私が嫉妬をしているからなのだと思う。
嫉妬をしない君に、私は嫉妬しているのだ。
いや違う、私に嫉妬しない君に、私は嫉妬しているのだ。

君が私に嫉妬してくれたなら、私は淋しくなんてならないのだ。
私は君の隣で眠るはずなのに、涙で枕を濡らしている。
きっと明日の朝には乾いているはずだというのに、私は今日も覚める夢を見るのだ。

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