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「サロンのチカラ」007.対話についてもう少し…

前話でお話しした対話の際に心がける「受容」「共感」「自己一致」について、もう少し説明があった方がいいのではないかとのメッセージをいただきました。
そのため今回は例を出しながら、もう少し説明を続けたいと思います。

「受容」とは、”あるがままの相手を受け入れること”

例えば、「何をやっても三日坊主で終わるんです」という話しを受けた時、
それは意志が弱いからじゃないの?(原因探し)
目標設定すればいいんじゃないの?(解決策)
とついつい考えがちです…

受容するというのは、
そもそも相手はなぜこの話しをしているんだろうか?
今どんな気持ちでいるんだろうか?
そおそも、どんな価値観や考えを持ってる人なんだろうか?
という姿勢になることです。

原因探し(意思が弱いからじゃないの?)
解決策(目標設定すればいいじゃないか?)
といったように相手を否定したり評価するのではなく、あるがままの相手を受け入れて寄り添うことです。これを肯定的関心と言います。


「共感」とは、”相手の感情を共有すること”

先の「何をやっても三日坊主で終わるんです」を例に続けると、
三日坊主で終わってしまった時、どんな気持ちだったんだろうか?
と相手が感じたであろう気持ちを汲み取る姿勢。
相手になったつもりで三日坊主で終わってしまった事柄を見ること。

もちろん、相手の気持ちに綺麗に重なることは別人であるので不可能です。
そのことを理解した上で、分からないことや見えない部分があれば、そのことについて確認することが、相手にとっては新しい気づきにつながることがあります。

参考までに、一般的に使われる「その話し共感する!」というのは、自分が同じような経験や思いをしたことがあって、同じような立場だから分かることを意味します。しかし、それは同感という表現の方が適切です。
共感力という言葉はありますが、同感力という言葉ありません。
つまり、共感できるのは能力ではないかと思います。


「自己一致」とは、”相手に自分をそのまま重ねること”

三日坊主で終わってしまう相手に自分を重ね、これから先の絵を一緒に見にいく姿勢。相手の感情や考え方、価値観を自分のものとして一緒に考えます。

聞き手として相手と別の存在になるのではなく、自分の役回りを相手の立場に重ねること。聞き手というより、相手の中に存在するもう一人のようになることです。

受容、共感、自己一致の考え方はカール・ロジャースという方が提唱したもので、私自身がカウンセリングやコーチングを学んだ際に知りました。
ここまで相手に寄り添うのか?という印象を持ちましたが、少しずつ出来るようになるにつれて対話の質が高まっていく感覚を感じました。

自分が聞きたいことを質問する聞き手ではなく、話し手が話したいことが話せる聞き手になれれば、コミュニケーションの多くの課題は解決すると思っています。


今回の内容を音声でお聞きになりたい方は下の画像又は文末に添付のURLへどうぞ!

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