【NPO書評】利他主義と宗教　5/22

利他を巡る旅。
次の本は「利他主義と宗教」です。
たまたまAmazonのレコメンドで気になって購入したものですが、Facebookでもつながっている大阪大学の稲場先生の著書でした。

利他主義と宗教
稲場　圭信 (著)

利他主義と宗教

これまでの本は、世の中にあふれている利他的なものを取り扱ってきたものですが、今回は利他主義の本丸である宗教の視点から読み解いたものでした。とても、勉強になります。
阪神大震災や東日本大震災における宗教者による救援活動から始まり、イギリスやアメリカの宗教上の利他主義などの個別事例なども絡めながら、歴史的に、体系的に宗教による利他主義について、学べる本でした。
また、同書が稲場先生がそれまでに執筆してきた論文などをもとに構成されているので、学術的にも学習できるものでした。
利他主義については知れば知るほど、奥が深いものです。
この本で、体系的に学ぶ端緒を見つけることが出来た気がします。
利他主義マニアのみなさんには、ぜひお薦めします！