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【NPO書評】学びのきほん くらしのための料理学

平日は朝5時頃に起床しています。
土日も生活習慣からその時間に起きてしまいます。
少し前までは、土曜日の朝、目が覚めるとテレビをつけて、土井善晴先生の「おかずのクッキング」を何気なく眺めているというのが一つの習慣でした。
テレビ番組で知る土井先生の語り口、まなざし、考え方がとても気になってきて、東工大の利他プロジェクトの中島岳志先生との対談集「料理と利他」を読んで、一気にファンになってしまいました。

学びのきほん くらしのための料理学
 (教養・文化シリーズ NHK出版学びのきほん)

2021/3/25
土井 善晴  (著)

山田は、土井先生のテレビ番組を見ていても、特に料理をするわけでもなく、土井先生の食材や料理に対する考え方に感心して、ただただ料理を知るという機会でした。そこから、土井先生の考え方の根本には何があるのか気になって読んでみたのが、こちらの本でした。

土井先生の著書で読んだことがあるのは、先に紹介した「利他と料理」だけです。なので、この本は、料理学の入門書であり、山田にとっては、土井先生の入門書でもあります。

料理の本ですが、もちろん料理法が載っているわけではなく、料理を思想、生き方、道として捉えて、土井先生が感じている、考えていることが平易な文章でまとめられています。

『家庭で料理を作る人にとっては、毎日の食事を作ることにプレッシャーを感じてしまっていることもある。
それを解消するためには、料理のことを知り、暮らしの意義と構造を知ることで、要領よく、力を抜いて料理ができるようになる。
日本と西洋での、料理に対する考え方の違いとは?
その上で、日本の料理の在り方、そして生き方を考える。』
と、いうような内容です。

まだじっくり解釈できていませんが、とても重要なお話です。
こじつけですが、心に寄り添った支援を行うNPO活動のヒントにもなりそうです。

NPO関係者にとっては、自分が進んでいる道を土井先生のように言語化できるとよいなあと思いました。
難しい言葉を使わず、でもその本質を語り掛けるように伝える方法を学びたいですね。


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