見出し画像

いま私にできること;ニジェールや谷垣さんたちのことを考えること、なのかな?

上の絵は谷垣静子さんの描いた「本を読む少女」現在は松本蟻ケ崎高校同窓会が所蔵、静子さんの母校で会うことができる。現在の私の立場は「谷垣雄三・静子夫妻記念事業実行委員会」広報担当、外科医の業績を「顕彰」することが会の趣旨にそったやるべきことかもしれない、しかし私のやりたいことはどうもこの「顕彰」の域にはおさまらない。

むしろこの少女はどういう人だったのか?静子さんはどのようなメッセージを絵に込めたのか?彼女に託した夢は?どのようなニジェールの、アフリカの女性になってほしかったのか?色々話したのではないだろうか?・・でなければ、このような絵にはなりえなかったと思えるからである。

あどけなさの中にもアフリカの女性の現状と変化しない現実に目を伏すあきらめ、しかしながらも、本に求める微かな希望と変化は自身が勝ち取るものと決意しようとしている、そんな瞬間にも見えるからである。

アフリカのニジェールで38年、しかも後半の25年間は首都ニアメから770km離れた地で地域医療に取り組んできた谷垣外科医。彼の傍らで絵を描き続けた静子さん。健康な日本人青年でさえ訪れることも困難な地、その地でどのように生きたのか、またそこに生きることをどのように自身が肯定し、その土地の土になろうと決意したのか、このことが壮絶であり、あまりにもロマンティックであり、愛と多分憎しみの中で生きたことを思うと、何と言えばよいのか、、「浄化」(カタルシス?)なのだろうか?言葉にはできないものを感じる。

そんな、私にいまできることは、何かあるのだろうか?

ニジェールの劣悪な生活環境、医療環境については日本との比較もできないほどの難題がある、制度から始まり、、最後の支払いができるのか、簡単に持続性とか格差の言葉にはできないような気の遠くなる問題が山積みになっている。そこに取り組んだ医師と画家、そのことを自身が考えることから始めなくては、そのくらいしか今の自分にはできそうもない。

#いま私にできること

この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?