友達が書く安原健太全エッセイレビュー(2020.7.15更新)

多角的な視点を与えてくれる、でおなじみの安原健太さんのエッセイですが、総本数20本を超えましたので、分かりやすく時系列順に一覧にしてお届けします(架空司会者)

1. 障がい者の友達をつくる(2018.9.13)

 安原さんの文章は話してる声がそのまま聞こえる感じがする。もっと聞いてたくなる。「世界に50代のおじさんしかいなかったら、その世界って普通かな。普通って「いろいろいる」っていうことなんじゃないかな」ってとこ、すごく好きだったよ(あぬ)

「読み直したらあれだけの情報量なのに案外短くてびっくり。方法論を見つけるのに文体も変えて何度も書いて大変でした。硬いところはあるけど、最高のデビューエッセイです」

【こういう人向け】
 普通って言葉や、多数派少数派に関心がある人/ふむふむしたい人


2. 少年たちの復習(2018.9.27)

 たまたま電車で読んだらくすくすしてやばかった!!!温太かわいすぎ!!!(いの)

「グッとくる系とクスッとくる系と交互に書こうって決めてたのでクスッと系。文章で笑わせるってほんと難しいなーーーと、このときから今でも思ってます。会話はオチは「〇〇!」って笑って終われるからね。でも文章はオチのあとも続くんだって」

【こういう人向け】
 くすくすしたい人/蘇我入鹿ってイルカだなと思ってた人

3. ハグさん(2018.10.13)

 あまりに素直な、いいエッセイ。細かいとこだけど“周りに誰もいないのに、ハグさんはどの席にも座らず、机の斜め左前でずっと立っていた。”っていうのとてもよくわかる。友達いないと自分以外の席にカジュアルに座れないんだよな。そしてああいう態度をとる気持ちはまあ分からなくはないし、その経験を素直に文章にできるのはすごいなあと思った(うの)

「みんなあまり気づいてないけど、僕は秘密主義なんですよ。別に何も言いたくない。だけど本心が書いてあるものに僕も心を動かされるから」

【こういう人向け】
 青春時代の後悔がある人/会いたい人がいる人


4. 持て余した時間には他人の会話が入ってくる(2018.10.26)

 昔と比べるとうまくなってるというか全然違いますね。自分がその場にいる気分にさせるのが上手。あだ名とかツッコミとかにセンスがあって楽しいです(えのぐ)

「端的に言うと盗み聞きの話」

【こういう人向け】
 くすくすしたい人/カフェで暇してる人

5. 灰色とオレンジ(2018.11.14)

 いやほんと死んじゃうかと思ったよ。大丈夫でよかった。俺は音楽やめちゃったけど、安原みたいな考えの人に会ったことないから(おかず)

「ラストにでてくる夢の話が書きたかっただけ、とは言っても結構苦しかったのは確かだろうな。連絡をくれた人に救われてます。『ファンレターを書く人がいちばんえらい』」

【こういう人向け】
 悩んでる人の文章が読みたい人

6. すね毛を剃ろう!(2018.11.30)

 どうでも良かったところがとっても良かった笑笑
 今回は思い切って膝を超えて、足の付け根まで剃ってみることにした(思い切ってとは)。のかっこのところ笑笑
  今度はメンズエステで脱毛してみよう!?(かちゃぬ)

「思い切りふざけたものが書きたくなったんです。なのにただ剃るだけじゃなくて方法論を見つけてくところとか楽しい。でもちゃぬにとっては、こういうことも思い出すエッセイだったようです」

 前に大学の先輩が「同級生の女の子のふくらはぎに一線の剃り残しがあったのが気になった」って言ってて、何故かいまでもトラウマになってる。私のことじゃないのに(かちゃぬ)

【こういう人向け】
 どうでもいい文章が読みたい人/毛の処理に困ってる人


7. 変なクラス(2018.12.18)

 マジでこんな文章読んだことないよ。文章力が劣るか優れてるかは俺には分からないけど、こんなにいろんな思考が流れてくるエッセイなんて他にないと思う。いじめ問題のこととか偉そうな先生のこととか潔癖のこととか。このエッセイで書いてあったことを頻繁に思い出してるよ(きぬ)

「ベストエッセイのひとつです。『まるで伏線回収する小説みたい』とあとがきを書くぐらいの大ボリュームで、ありったけの熱を込めたし、その分汗もかきまくりました。一箇所だけ急にボケるとこも好きです」

【こういう人向け】
 いじめやDVがどうして起こるのか、理不尽な先生や上司がどうして出てくるのかが知りたい人/完璧主義で悩む人/読み応えがほしい人

8. スノボのリフト(2018.12.31)

 おにいさんが優しかったからめーっちゃ楽しかったな!っていうかあのリフト高すぎ!あとあの子は着替え中もずっと耳を押さえてましたwwどんだけwww(チョコ)

「月2本のノルマを達成するために紅白歌合戦を途中で抜けて書いたんですよね。さすが売れっ子。そしたらうちら絶対ナチュラルやな!の最高さよ」

【こういう人向け】
 くすくすしたい人/きゃぴきゃぴした会話が読みたい人


9. 手ぶらの6さい(2019.1.16)

 よく覚えてんねこんなこと!アホだけど天才の片鱗が見える。笑(ける)

「低学年まで勉強もできなかったしすごくアホだったけど、アホだと自覚してたところが結構やりよるんです俺は」

【こういう人向け】
 アホだった人たち

10. 匂いフェチなの(2019.1.26)

 けんちゃんの変態!!(こぽ)

「けんちゃんのケダモノ!!」

【こういう人向け】
 くすくすしたい人/匂いにドキッとしたことがある人

11. (医者の)言葉(2019.3.17)

レコーダーの使い方の紙を見てる下りでめちゃくちゃアアアとなりました
そこから後半がなかなか胸に来て、、、
母親を許すふりして、ここが死ぬほど好きです(さじょ)

「ただの思い出話のはずが、自分でも胸がぐうぅっと痛くなるエッセイに。最初に読んでもらうならこのエッセイがいいと思います」

・・・タイトルの意味が分かった瞬間、全員が涙した・・・

【こういう人向け】
 家族の話が読みたい人/泣きたい人

12. オムニバス塾(2019.3.31)

 出てくる子みんなかわいくて大好き!最近の若い子はなんてどの世代も言われるけど、一人ひとりと話せば自分の頃と全然変わらないなと思える。みんなバラバラだし、多かれ少なかれ変だった。ってとこが、読んでてなんかホッとした(しだ)

「オムニバスということで寄せ集め感が強いんだけど、実は鉄板ネタばかり集めたベストエッセイなんだよね」

【こういう人向け】
 くすくすしたい人/子どもが好きな人

13. 物語の外から(2019.4.30)

 第三者ってなんとなくマイナスイメージのある言葉だったけど、このエッセイですごく心強い味方に思えたし自分もそうなりたい。やっさんはいっつもこんなにたくさん考えてるの?(すも)

「とにかくタイトルが秀逸。物語は、無職の状態で銀行口座を作りにいってしまったところから始まります」

【こういう人向け】
 第三者に興味がある人/誰かに助けてほしかった人

14. カレンダーをめくるタイミングに関してのあれこれ(2019.6.1)

 一番はちゃめちゃなエッセイ!!でも好き!!安原さんのことはおもしろくて大好きなのに詩とかだとなかなか伝わらないのがはがゆかったけどこれはすごいいいとこ出てると思う!!(せゆ)

「この辺からグッとくるのとクスッとくるのが混じってきて、泣き笑いみたいなエッセイになっていきました。真剣に話しながらボケまくる安原健太そのものみたいな文章です」

【こういう人向け】
 wikipediaが好きな人/つまんないなーっていう人

15. 怒れるときだけ(2019.6.29)

 このエッセイ、どこでこんなこと思いつくんですか、、
 面白いなぁ
 なんか思考回路がすごそう(そみお)

「変なクラス、物語の外から、そしてこの怒れるときだけ。これが多角的思考系のトップ3です。でも全然難しくしてないところがえらい」

【こういう人向け】
 すぐ怒る人に不満がある人/自分がすぐ怒る人

16. 真逆の血の子ども(2019.10.13)

私も中学時代は吹奏楽部で、毎回金賞を頂くような、そんな強豪校にいました。途中で顧問が変わっても安原さんたちのように誰も辞めることはなかったけれど、でもあの時の喪失感や不安感や拒絶、いろいろと思い出して少し泣きました。あの頃の自分にブラボー!と言ってあげたいです。(たきょ)
わたし自身も同じように途中で顧問が変わるという体験をしたので興味深い記事でした。ただ、あの独特な、ある種宗教的な空間の中、わたしは前顧問への妄信的な思考が解けなかったんです。あの頃、もっと俯瞰した目線で物事を見ることができていたら、学べたことも違ったのかな。(たいの)

「この時期は、メモに残しておいたものより、今思うことを今の熱で書きたいと強く考えてました。そのせいでネタ切れに。笑
 だけど偶然この中学吹奏楽部時代の話をしたとき、結構な熱量で話せたことで、昔のことでも熱を持って書ける!という自信が持てた。結果、普段感想をもらわなかった人からの感想がやたらと多かったです。ラストシーンは、うぅ・・」

【こういう人向け】
 熱のある文章が読みたい人/青春の話が読みたい人

17. バースデー イズ ハッピー?(2019.12.4)

 オチに気をとられがちだけど、「別れた恋人のことばかり考えて、いつ会うことになるかわからないから予定が入れられなかった」ってところなんかすごく共感した。友達からのメールもいいよね(ちる)

「誕生日エッセイです。ここでも、昔は切り離したかったはずの家族の話がでてくるのが不思議でした」

【こういう人向け】
 誕生日が苦手な人/予定を入れるのが苦手な人

18. ピラミッドとは関係のない話(2020.2.1)

 登場してましたねw完全に関係ない話でしたが、題名になってますねww
 懐かしくて電車でちょっとニヤつきましたw(つが)

「いいともの話から友人関係の悩みまで、よくもまあこれをひとつのエッセイにと自分でも思います。ただラストシーンは、誰にも言いたくない、大事なシーン。読んでも秘密にしてください」

【こういう人向け】
 ピラミッドとは関係のない話が読みたい人/友人関係で悩む人/運命の話が読みたい人

19. Papers, Please. あと自由も(2020.3.6)

 安原さんは物事を人より深く考えることのできる人だから、何かをレビューすると面白いかもしれないなぁって思ってたの。
 なんで自分はこの時こういう感情になったんだろう??っていうのを文章にするのが上手だと思う。(てむら)

「このむらさんに言われてから、レビュー的エッセイをずっと書きたいと思ってました。たまたま始めたゲームでやっと書けたのがうれしかった。題材になるほど胸にくるものはなかなかないから。嫌いだったお役所仕事の、お役所側の気持ちが分かってしまうお話です」

【こういう人向け】
 ゲームが好きな人/お役所仕事が嫌いな人/海外の自由さに憧れる人

20. グーグルマップで行く! 世界的世界旅行(完全版)(2020.6.7)

 すごくむずかしい話をしてるはずなのに、そう思って読んでないのがふしぎ。やっちゃんはきっと教えるのが本当に上手なんだね。ある人には意識されず、ない人には強烈に意識されるもの のあたりがすき。分かったことがたくさんあってうれしかった。(とず)

「もともとライトな旅行記+αくらいの感じで書き始めたらαが大化けして結局多角的エッセイに。でも、偶発的だからか、今までで一番リアルタイム感の強い(2020年6月現在)エッセイに」

【こういう人向け】
 旅行記が読みたい人/世界のしくみが知りたい人/都会に行きたい人


他の場所にある文章たち

勉強できようサイトという勉強が下手な人たちのためのサイト(彼が作っています)にあるいくつかの文章も優しくて素敵です

どうせなら楽しんでやる
空気を読むことって?(音読と運動会)
夢がなくても
褒められなくても

また、公式サイト「どっちもいいよ」には、音楽の制作秘話だったりが載ってるので、どうやって作られたかみたいな話が好きな人はきっと好きです

制作秘話と解説
◯年のあいさつ


そもそもあなたはだあれ

彼は安原健太(やすはらけんた)だ!
常に応援が不足しているでおなじみの!!
さあ応援だ!!!

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とのこと!!


・・・ということで、多角的な視点を与えてくれる、でおなじみの安原健太さんのエッセイの紹介を行いました。中には架空の友達が混じっていたことにお気づきになられたでしょうか。

それでは10分の休憩を挟みまして、質疑応答の時間に移らせていただきます(架空司会者)



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