見出し画像

【中日】福永裕基選手を左翼起用 立浪監督が迫られる2択とは ~7/26~

◇7月26日 阪神5-1中日(甲子園)

1-5の8回裏、三塁でスタメン出場していた福永裕基選手が左翼の守備につきました。

三塁に高橋周平選手を起用し、左翼のカリステ選手をベンチに下げる采配。

9回表の攻撃が、8番から始まることから実現した守備。

采配に幅が生まれる可能性を残しつつ、目指す野球を再確認する必要があります。


打線に厚みをもたらす

打撃重視のオーダーを組む場合、福永選手の左翼起用が生きてきます。

この日のように、空いた三塁に高橋周選手を起用することもできれば、現在2軍調整中の石川昂弥選手を起用することもできます。

カリステ選手を中堅に移すことで、福永選手と高橋周選手の同時起用を可能にした作戦。

この日の打順に当てはめるとすれば、6番に高橋周選手を起用し、打線に厚みをもたらすことが有力でしょうか。

6番から打率2割以下の選手が続いた打線。復調すれば期待できるとはいえ、やや迫力に欠けます。

福永選手の左翼起用は、打線に厚みをもたらし、采配の幅を広げることができます。

目指す野球から離れるリスク

一方、守り勝つ野球からは離れることになります。

福永選手は内野が本職。外野守備は少々我慢する必要があり、思わぬミスや記録に残らないミスが生まれる可能性は否定できません。

カリステ選手の中堅守備も同じことが言え、失点を許してしまう可能性があります。

リードしている試合終盤なら守備固めを起用することができますが、ビハインドや同点の展開では交代させることができません。

中日の課題は打線。克服するためには打線の強化が必要ですが、同時に目指す野球像から離れてしまうリスクがあります。

立浪監督の決断

21日の前半戦最終戦から、4人スタメンを入れ替えた立浪和義監督。

スタメン野手8人中7人に安打が生まれ、チャンスで一本生まれれば勝敗が変わっていました。

1回の無死二、三塁、3回の無死満塁のチャンスを活かせなかったことが敗因ですが、各選手に安打が生まれたことは明るい材料です。

その中で、福永選手を左翼で起用した場面は、立浪監督が今後に向けて試した可能性があります。

課題の克服か、目指す野球像を貫くのか。借金は「9」まで膨れ、立浪監督の決断に注目が集まります。

【参考サイト】


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?