物をよく見る

自分が思っている以上に、無意識のうちに傷ついているのかもしれない。
思い描いている日常の生活が送れていない事に。
今はとにかく自分に優しくしていようと決めた。やらなければいけない事ができていなかったとしても責めないように。

少し前に流行っていたマインドフルネス。呼吸を意識する事で、今ここに意識を集中するというものだったと思うけど。

物をよく見ようと意識すると、普段自分がいかに物をよく見ていなかったかが分かる。
家具の木目や水道の蛇口から流れる水やそれが指に当たった時にしぶきをあげて変わる形。本の表紙に書かれている文字の色やフォントや背景。

意識していないと、イメージでなんとなく眺めてしまっている。もしくは、物が表している意味で捉えてしまっている。

物をよく見ていると、次第に「物」と「イメージや意味」が切り離されていく。
すると余分な思考もなくなっていく。
ただ目の前にある物をじっと観察する。
傷ついている時には、それが効果的なのかもしれない。

よく見るという事は、「対象」と「知っている」を切り離してくれる。

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