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思い巡らす夜の散歩。

自分で言うのもなんだが、大学生になってから、自分には新しい知識が増えたと思う。昔と比べると、人生の楽しさの質が変わったと言えるのかも知れない。上手く言葉にできないが、より高度に、より複雑になってきた実感がある。これはとても贅沢な悩みだと思うけれど、手放しで喜べるかと言われればそうではない。知れば知るほど、辛いのかも知れない。常識も、常識を知っていて初めて、非常識が気になる。ルールも知らなければ、ルールを破ってしまっているかどうかもわからない。何もかも、知らない方が開放的に、のびのびとやっていられるのかも知れない。

小さい頃の自分が、立体の一つの側面だけをみていたとするならば、最近の自分は、展開図をチラッと見てからその立体を見つめている気がする。とっても複雑なこの世界の全貌が見える日が将来やって来る。そんな事は考えていないけれど、心のどこかで、本当の全貌が見えたら面白いんだろうなあとは思っている。死ぬまで知らないことは消えなくて、毎日新しい事を知り、学び続けるんだと思う。気になるから、知りたい。それは結構な事だけど、それに終わりがないのか、と思うと少し複雑だ。自分は欲深いなあと思う。全部なんて無理なのはわかっていても、なるべくたくさん!と思ってしまう。とっても欲張りだ。

知的好奇心、というと一般的には良い意味で使われることが多いように思う。けど、これは「ゴールのないマラソン」と似ている思う。ひねくれた事を言ってしまうと、どこまで行っても満足出来ない。知らないことがあり続ける限り、このイタチごっこは終わらない。堂々巡りで、解決しない。ゴールには、辿り着けない。そもそも、解決方法もゴール地点も設定されていない、無理ゲーのようにも思えてしまう。でも、別に「クリア」出来なくたっていい。そこは開き直らないと、人生やってられない。

ゲームに夢中になっていた小学生の頃の自分を思い出してみた。ゲームをクリアすると、喜んでいたけど、退屈に感じていた。ポケモンをやっていた人ならわかると思うけれど、チャンピオンリーグの最後の1人を倒して、殿堂入りしてからはやることが少ない。殿堂入り後、既に訪れた地を再訪問すると、少しだけ「新しいやる事」がアンロックされている。それを必死で網羅してやろうとしている間はまだそのゲームは楽しい。でも、それも遂に全部終わってしまった時は、やることがなくなってしまった状況だ。そこからは、ストーリーを楽しむことはもう出来ないから、ただひたすらにポケモンを満足のいくように育成していたと思う。そして、次の新しいシリーズが発売されると、それに飛びついていた。

こうして考えてみると、「全クリア」してしまうとつまらないと言うことだ。任天堂の開発した人たちが考えてくれたシナリオを遊び尽くした後は、自分なりに楽しみ方を見出さないといけない。例は偶然ポケモンだったけれど、これって、かなり人生の本質的な部分をついている気がしている。何が言いたいかと言うと、自分の人生というゲームを全クリだと思ってしまった瞬間につまらなくなってしまうのではないか?と言うことだ。人生を、ゲームとして捉えてみたい。無数のランダムな要素が散りばめられている。一人一人に、絶対に誰とも被らないストーリーが用意されている。全部クリアしちゃったから、新しいシリーズの登場を待たなきゃいけない瞬間はきっと来ない。もうすでに、死ぬまで遊べるくらいの難易度設定だから。こう思うと、明日がもっと楽しみになるのは、僕だけだろうか?

夜にお散歩しながら、特に着地点も決めずにこんな文章を携帯のメモ機能を使って書いている。なんだか楽しい。こんな事をいつも考えているわけじゃないけれど、こんな内容が頭に浮かんでくるなんて、面白い。これも、ゲームにプログラミングされていた内容の一部なのかな?とかも考えてしまう。

地元札幌の夏はもう終わったようで、半袖短パンで歩いていると少し肌寒く感じるくらいだ。でも、気持ち良い。今日も良い1日だったな、と思う。死ぬまで毎日、寝る前は「今日も良い1日だったな」と言えたらいいな。なんで死ぬ日のことを考えているのかは、自分でもわからないけれど。

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
また次回のnoteでお会いできるのを楽しみにしています!


毎度思うことなのですが、タイトルを付けるのって凄く難しいですね…今回はいつもと違って、見出しは無しで、好きなタイミングで段落を作りながら書いてみました。見出しありの方が読みやすい!などの意見、そして感想ももしあれば、是非コメント下さい!


僕のnoteを読んでくださって、ありがとうございます!お金という形でのご支援に具体的なリターンを提示することは出来ないのですが、もしサポートを頂いた際は、僕自身の成長をまたnoteを通して報告させていただけるように頑張りたいと思っています。