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価値がお金を上回った話

こんにちは。やすです!


しばらく次の記事に向けて素材の準備や、構成を考えていたのですが・・・どうしても記事にしたい内容がありましたのでサクッと投稿させていただきます。


先日とある葬儀の担当をしていた時の話です。遺族の方からこんな要望がありました。


「故人の写真や愛用品を飾って欲しいのですが・・・」


この話はよくあることで、恐らくどこの葬儀社でも対応している内容かと思います。私はこのように答えました。


「分かりました。対応させていただきます。準備する内容によっては有償になりますがよろしいでしょうか?」


大掛かりな準備や手間がかかるものについては費用が発生します。故人に対する思いが強い遺族であったため、費用に関しては特に気にされていないようでした。そのため問題なく了承いただきました。


遺族様の家に伺い、飾りたいものを確認させていただくと本当にたくさんの準備がありました。お孫様が葬儀用に編集したDVD、趣味のゲートボールのグッズ、家族写真や先立たれた奥様の写真・・・故人がすごく愛されていたことを肌で感じました。


すべてお預かりさせていただき、スタッフでメモリアルコーナーの準備に入りました。玄関を入って、ロビーの一番目立つ所にブースを準備しBGMも明るいもので対応しました。


※プライバシーの観点からブースの雰囲気を掲載出来ないのが残念です><


遺族様が会館に来られ、ご覧になられた時に言われた言葉があります。

「明るく送り出したかったからすごく嬉しい」
「結婚式みたいな素敵なブースですね」
「みんなに見てもらえて、故人も喜んでいると思います」


喪主様を含め、すごく感謝されたことを覚えています。


司会進行のスタッフにも故人の生い立ちについて紹介するように伝え「記憶に残るお葬式」を創ることに全力を尽くしました。

スタッフ全員で取り組んだお葬式で、私達も記憶に残る葬儀となりました。


そして葬儀自体も無事に滞りなく終了し、遺族様も大変満足して帰っていただきました。



請求書を作成していた時のことです。

「そういえばメモリアルコーナーの代金を遺族様に伝えてなかったな・・」

そのことを上司に相談したところ、このような回答でした。

「使った備品の金額は請求してもらうけど、それ以上は任せる」


え!?決めていいの?←本来はダメですからね(笑)

そこでメモリアルコーナーの費用を〇万円で請求することに決めました。



そして数日後、遺族様の家に請求書をお持ちしました。

「実はメモリアルコーナーの費用ですが、備品の金額込みで〇万円いただくことになります。ご報告が遅くなり大変申し訳ございません。」


すると遺族様から思いがけない言葉が返ってきました。


「あれだけ良くしていただいたのに、この金額でいいんですか?」


・・・価値がお金を上回った瞬間でした。遺族様も私たちも納得の空間であったと証明できた瞬間でもありました。



空間やサービスはモノではありません。そのため価値基準を設けるのが難しい場合が多いです。その人の価値観に依存する場合が多いです。

それを心から喜んで下さったのは、素直に嬉しかったです。



今回の件は私の一生の宝物になるでしょう。

お客様に寄り添い、想いを形に出来たとき感謝のコトバをいただけます。心から嬉しい場面です。

あまりフォーカスされない業界ですが、やりがいのある業界ですよ^^

これだからサービス業はやめられない!!


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最後までお読みいただきありがとうございました!

締めくくり

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