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6/26(火)

暑い暑い。日陰でも27℃、日なたでは時計の黒が熱を吸収して、なんと44℃になっている。体感でも30℃はあるだろう。山上は朝4時から(正確にはカナダと時差があることが判明したため朝3時)車をあたったがダメで、飛行機(60ドル)でフェアバンクスに行くという。11時に出て行った。留守番のオレのところでは、どでかいキャンピングカーから、じじとばばが降りてきて、“OH! Mighty YUKON”とかぬかしている。「向こう岸に見えるのは右岸ではなくて、ただの中州なんだよ。知ってんのか。」と心の中でつぶやく。退職後のひとつの楽しみとしてアラスカめぐりがあるようだ。

昼、暑くてたまらんので蚊帳だけにして昼寝。海パン1丁。そうしているとバックパッカーが歩いてテントの後ろを通ったので、起きた。隣にテントを張り始めたので、ビールを持って見に行く。ゲリーという南アフリカ人。27歳。ニューヨークに渡り、それからホワイトホースを5月4日に出たそうだ。岩沢さんよりもちゃちなゴムボート(プールで子どもが使うようなやつ)で下っている。ラバージュでは氷が溶けるのを待ったらしい。ライフルを持ってブッシュを歩くのが大好き。ビーバー、クロウ、ラビットを主食にしている。ゲリーと話をしていたら、キャンプ場に車が入ってきて、しきりにクラクションを鳴らす。なんだろうと見てみると、Dawsonで会った老夫婦2組連れの車だった。“Great Surprise!”といいながら車から降りてきた。握手して写真を撮って、「なにかコーラでも飲むか?」と聞かれたので、「いやビールのほうが」というとおばあさんに大うけで気に入られ、ビールを飲みに行った。海に着いた後の予定を聞かれたので、ロスに行くつもりだというと、“Phone us!” ロスから50マイルたらずのところに住んでいるそうだ。泊めてもらうとしよう。おばあさんにキスされた。

夕メシを作ろうと米に水を足していると石井さん到着。二人分作り、ランチョンステーキ、コーンポタージュスープ。ビールもまた2本飲んだ。今日は通算5本目だ。これくらいいつものみたい。

ゲリーを含めて3人で話をしていると、飛行機がすぐそばのStripに着陸した。気にもとめずにいると、なんと山上とシドが後ろから声をかけてくるではないか!送ってもらったのだという。飛行機をフルに使った山上の小旅行であった。メガネは2週間後にできるそうだ。パイプラインの地点から取りに行けばよい。今度は2人で来て家に泊まれ、とシドが言っていた。オレの予想通り、シドの職業は(元)歯医者だった。これで明日出発できる。山上はそこらにあるものをムシャムシャ食って、フラフラしながら寝た。しかし、いくら疲れていても石井さんから借りたコッフェルを洗うぐらいできたはず。オレが洗って返しておいたが。一言いいたいが、まあ今回はよかろう。本を読んで1時頃寝る。


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