安田正直

初心にかえる必要を感じたアラフィフ

安田正直

初心にかえる必要を感じたアラフィフ

最近の記事

7/29(日)

きっともう魚は食えないだろう、グルメツアー期間は終了してしまった、と思っていたが、実はまだまだだった。11時頃フィッシュキャンプの前を通ると、いつものように犬が吠え、いつものようにではなく人が上着を羽織りながら出てきた。岸に寄せていくと、手を振って歓迎の意をあらわしている。「コーヒー飲むか?」「はい」と話がまとまり、テントに行く。1人で住んでいるスティーブ、28歳、腹出ぎみ。オレたちが来ることは下流に住んでいるじいさんからきいたそうだ。そのじいさんとは、Galenaで山上がド

    • 7/28(土)

      深夜1:30頃に起きだして外を見ると、山々はオレンジに染まり、頭上は「久々の夜」という色。藍色と黒と灰色を混ぜるとああなるか。早く寝たせいか、3時、4時、5時と一時間おきに目が覚めた。テントから出る少し前に雨の音がする。止んでから出た。強風。なんとか火をおこしたものの、ラーメン用のお湯が作れない。またも敗戦。ストーブを取り出してポークラーメン卵入りを作成しむさぼるように食う。雨が落ちてきて出航準備がつらい。 9:30に出航してみると、たちまち天候が回復したので、服を一枚一枚脱

      • 7/27(金)

        4時半ごろ小便に行った山上が、寒い寒いと戻ってくる。6時半には、起きる態勢と心の準備ができていたのだが、あまりに寒いので外に出れず寝袋に再度もぐりこむ。7時にようやく起床。ホットケーキの予定を変更して、あたたまるニンジンラーメンにする。朝から胡椒をたっぷり入れて食べる。 天気悪く、風強い。出航をためらうも、大丈夫だとみて出る。念のためオレが後をやる。漕いでいるうちに天候回復し、風もおさまる。11時前にもうKaltagの町が見える。さあ洗濯だシャワーだと張り切って上陸したが、

        • 7/26(木)

          9時起き。昨日のガキ疲れがやっととれた。ホットケーキを食う。ドライフィッシュの切れ端とホットケーキのこぼしたのをやった仔犬が付きまとってくる。かわいいやつだ。鳥を追いかけていても、口笛ひとつでこちらに来る。ガキがNew siteから戻ってくる前にと12時に出航する。バスが戻ってきたのがみえたので、どうやらタッチの差だったようだ。太陽はでていないものの風がなく水面鏡に近い。昨日の午後とはえらい違いだ。こういう日に距離を稼いでおかなくてはいけない。オレが後。フィッシュキャンプには

          7/25(水)

          やめたやめた! Martin HighwayのToll Freeは一向につながらない。話し中の音がするだけだ。昼間っから何十回かけたことか。石井情報を信じて、アンカレッジに行くまでは動くのをやーめた。 今日は7:45に出航して12:10に到着。「漕いだ時間は4時間半なので、もったいないというか、手持無沙汰というか」と山上がニンニクをきざみながら言った。今日は向かい風が強かったのだが、午前中しか漕いでいないとあって時間がたっぷり余ってしまった。「最低でも17時ぐらいまで漕がな

          7/24(火)

          6:30起床。床が広かったせいか、豪快に寝がえりをうって寝た。90度回転。シリアル、コーヒー、トーストの朝メシを食べ、起きてきたベンとウェンディ―にさよならを言って、ボートランディングまでクリスに送ってもらう。 リカーショップが開く10時まで手紙を書いたり電話をしたり。しかし、Fort Yukonには電話は通じなかった。待っている間に、勤務中のクリスと再度あったりして、その後11:40に出航。 滞在後の再出発で初日はオレが後だ。昨夜の雨で、大気中の煙が洗われたよう。曇りだが

          7/23(月)

          7:30起床。朝メシはシリアルをもらう。ベンは室内ブランコがお気に入りで、Push me please!といい、押してやるとHigher!Higher! Weee! Weee!と喜ぶ。クリスとウェンディは2人とも仕事に出かけ、ベンはベビーシッターのところに預けられる。洗濯をし、テレビを観て、オレは10時頃買い出しに出かけた。マスターカードが使えたので使う。1ヵ月半前にクレジットカードを導入し、オレが2人目のカード使用客とのこと。おかげで、あちらこちらに電話してだいぶ時間がかか

          7/22(日)

          山上は昨夜New siteまで行ってきた。往きは徒歩で1時間、帰りは走って45分だったそうだ。脚力の衰えを感じたとのこと。ここGalenaでは、最近(何年前かはわからない)洪水があって高台に建物を移した。教会はそのNew siteの方にある。山上がテントに入ったとたん、汗と足の匂い。なぜ他人の匂いはこうも臭いのだろうか。耐えて寝る。 9時に教会というようなことを言っていたので8時に起こそうとすると、11時からなのであと1時間寝るのだという。オレは目覚めてしまい、テントの外に

          7/21(土)

          Galenaのグローサリーストアが閉まる前に、たぶん17時か18時より前に、到着して、日曜の分の米を買わねばならぬ。7時起きで眠気を体中に帯びたまま、すぐに仕事にかかる。冷たいコーヒーを一口すすり、荷物まとめだ。昨日の残りの鍋を温めなおして朝食。昨日は出なかった雲古ちゃんをして8:45出航。 起きた時から曇天で肌寒い。Tシャツ、ジャージ、ゴアテックスの三点セット。ライジャケは暑くなったので脱ぐ。流速の速い中心付近を行く。フィッシュキャンプやキャビンが多い地域だ。地図上にはな

          7/20(金)

          9時ひとりだけ起きる。山上はまだぐーすか。銃を持って下に行き、顔を洗う。気持よかー。水はしびれるくらい冷たく、20秒と手を付けていられない。あとで測ると5.2℃だった。レイクラバージュよりも冷たい。上に戻りコーヒーを飲んでまた下へ。朝メシを作る。メシが炊けたころ山上が降りてくる。羽虫はあいかわらずだ。耳の中を刺された。上半身裸で川で洗濯していた山上は泳ぎ始めた。フェアバンクス以来、身体を洗っていたなかったので、垢がよじれるといってさわいでいる。交替でオレも泳ぐ。小川の流れ込み

          7/19(木)

          うだうだ寝て10時頃起きる。久しぶりに暑かった。12時に朝昼兼用で鮭ごはん。シャワーはお湯が出ず水浴び。日本の家に電話。コンタクト補償きかず、旭富士優勝しそう。野球賭博はオレの勝ち。昨日の話のせいか、村人の態度がどこかよそよそしいように感じる。ポストオフィスのおばさんだけ愛想よい。15時出航、しようとしてボートを2人で持って水に浮かべ・・るとき、同時にズボッとはまる。オレは片足、山上は両足。岸から急に深くなっていた。チェストハイウェダーを履いていなかったら悲惨な目に遭うところ

          7/18(水)

          朝になるとポッキー(ヤマアラシのヤマちゃん)はいつの間にか消えていた。炊き込みご飯をたべる。食べきれなかった分はアルミホイルちまき風にして昼へまわす。昨夜は、ポッキーは騒ぐわ、蚊は耳元に来るわで、ちゃんと眠ることができなかった。「どうもありがとう」と言ってキャビンを後にする。 オレは前をやる。今日はずっと右岸寄りで行けばよいのでOKだろう。天気もよく、昨日は波が立っていたユーコンも今日は鏡のようだ。流れがあまり見えず、川の水はまるで少し放置しておいたみそ汁のように透明な部分と

          7/17(火)

          休養日。誰にも煩わされることなく良い日だ。16時「チョコでも食うか」と立ち上がると、山上も「ちょうど言おうと思っていたんですよ。おチョコ、おチョコ」と応じる。ヤマアラシのヤマちゃんも定位置で寝ている。物音に目を覚まし、おしりを向け、針を逆立てつつすき間にもぐりこんで(落ちこんで)いく。コーヒーを淹れ、飲みながらヤマアラシの英名を辞書で調べる。ハリネズミのhedge hogからヤマアラシの porcupine が浮かび上がる。 なんとポーキュパイン川の意味をここで初めて知る。驚

          7/16(月)

          夜の間じゅう「ドヴァ―」という土が崩れる音。朝は6時頃に蒸気船がさかのぼる音。9:45出航。後をやる。今日は後か前か悩んだ。ルビーに着く日に山上に後をやらせるのはどうか。それとも今日は比較的コース取りが易しそうだからやらせるか。結局、2日続けないことにしておいた。14時頃、風が強いので、右岸に早めから寄る。と、なにやら白い物体が。キャビンではなさそう。それはKOKRINE HILLS BIBLE CAMPと書かれた、木で作られた看板であった。記念写真でも撮るか、と上陸し、岸の

          7/15(日)

          7:30起床。10:10出航。蒸気船をやりすごしてから出る。オレは前。いい天気だ。フィッシュキャンプに立ち寄ったが、おばさん2人でどうも鮭をくれそうになかったので現在地だけ聞いて退散。男がいるとよいのだが。主婦はしっかりしているので、くれる素振りも見せない。まあ、今日は味噌漬けがあるからよい。「今日は天気が良くてとっても良い一日・・・・になりそうだ」と山上は断定を避ける。なぜならば、いままで「あ、逆風が無くていいな」と彼が言うと途端に逆風が吹き、「いい天気」などと言おうものな

          7/14(土)

          昨日の夜23時に寝たのに、3時頃目が覚める。すぐ寝たが1時間おきぐらいで目が覚める。ふんばって8時まで寝た。朝、米を炊いていると山上が起きてきた。調子は良さそう。9時に洗濯に行くも、閉まっていたといって帰ってきた。午前中オレはまた寝た。昼メシを一人で食って、山上と入れ替わりに町の散歩に出る。洗濯ものがいっぱい干してある家、子どもたち、消防車、Terry's groceryのおばさんの大きな体に大きな声。オレ達のことをもう知ってた。さすが田舎の情報は早い。石鹸とタオルを持ってシ