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これからサザンオールスターズを聴く若者達へ⑤〜隠れた名曲10選前半〜

いよいよサザン紹介シリーズも後半に突入。

第3回は"隠れた名曲10選"。

一般的にはあまり知られてないけど、ファンなら誰もが知る珠玉の名曲たちを紹介する。

この10曲を聴き終わった頃には桑田佳祐の音楽的才能だけでなくその人間性にも惚れ惚れしてしまうことだろう。

それでは紹介を始めよう。

①思い過ごしも恋のうち/1979

シングル4枚目。元々は3枚目のはずだったが、名作いとしのエリーを急遽3枚目に発売し大ヒットしたという経緯がある。そんなエリーの影に隠れた作品であるが、この曲の持つ密度は非常に濃い。キーボード、ベース、パーカーションのフィーチャーされた一度聴いたら引き込まれるイントロから繰り出される早口かつメロディアスなAメロは心躍らされる。Bメロに突入すると原坊のコーラスも加わり"男は立てよ行けよ女のもとへ"と鼓舞してもらい、流れるようにサビへと向かう。この目眩く展開、構成がこの曲の真骨頂である。名間奏の法則、ギターソロからのストリングスも聴いていて心地が良い。メロディの切なさと曲の疾走感が共存し、いかに初期から音楽性が高かったがうかがえる。

②Oh!クラウディア/1982

サザンの隠れた名曲の代表選手。"恋をしていたのは去年の夏の頃さ いつまでもこの胸に oh クラウディア 覚えてる"。この冒頭におけるフレーズの歌詞の繊細さとメロディの美しさと何より力強い歌声に惹かれてしまう。一度聴いたら忘れることはないだろう。静かに1番が終わり、2番のAメロが終わった途端に一気に盛り上がる。今回はストリングスからのギターソロ。このギターソロがエッジが効いていてたまらん。次曲でも同じことが言えるが、サザンのバラードのギターソロは非常に洗練されていてギターソロだけでも飯が食える。あとこの曲歌うのかなり難しく、無難に歌いこなせている桑田佳祐の歌手としての実力を思い知らされる。ライブではアンコールのラストで歌われることが多く、この曲に人生の様々な思い出が伴っている長年のファンの方々も多いに違いない。

③Ya Ya(あの時代[とき]を忘れない)/1982

桑田佳祐が青山学院時代に過ごした大学生活について思いを馳せた曲。当時所属していたサークル名も登場する。2008年の活動休止前最後のライブのラストで歌われたことを筆頭に、サザンの歴史上重要な場面で演奏されることが多い、サザンにとってもファンにとっても特別な曲。Ya Yaはフランス語でYes Yesという意味らしい。サビにフランス語のフレーズが出てくるがこれもフランス語の語感を重視したものだ。歌詞一つ一つが胸に沁みる。2番のAメロ"互いにギター鳴らすだけで分かり合えてた奴もいたよ"というフレーズが特にお気に入りだ。この曲に関しても間奏のギターソロで最大の盛り上がりを見せる。ギター大森隆志のサザン楽曲にもたらした影響はあまりにも大きすぎる。

④夕方 HOLD ON ME/1984

日本語と英語の空耳をふんだんに使った、テクニシャン桑田佳祐の言葉遊びが炸裂している。"夕方"は"you gotta"、"曖昧"は"I mind"のようにわざと英語ぽく歌っている。歌詞は全体として語感重視だが、強いて言えば男女の交わりを表現しているとも取れる。ラテン調の陽気なサウンドでノリノリな気分になれる。ライブではアンコールで演奏されることが多かったが活動再開以降は演奏されてなかった。昨年の年越し配信ライブで12年ぶりに演奏され、個人的に涙が止まらないほど嬉しかった。それにしてもこの曲の収まっているアルバム人気者で行こうは、デジタルサウンドと語感を重視した歌詞の融合が素晴らしくサザン最高傑作である。

⑤メロディ(Melody)/1985

サザンのバラードといえば、いとしのエリー、真夏の果実、TSUNAMIが世間的には有名である。しかしその3曲に引けを取らない珠玉バラードがこちら。僕はサザンのバラードの中でこの曲が最も好きだ。僕の中でバラードの王者。桑田佳祐自身もこの曲を自分のキャリア史上最高傑作だと言い放ったこともあるほど、お気に入りの曲だそうだ。それもそのはず、当時最先端のシンセサイザーを中心としたデジタルサウンドに、繊細という言葉では片付けられないほどの美しい歌詞に、マイナーがフィーチャーされたコード進行の組み合わせ。桑田佳祐の歌唱力は言わずもがな。名曲に理由などない。とにかく一度聴くと理由など評価する以前に、このバラードの持つパワーに圧倒されることだろう。それにしてもAメロの"ストロベリーウーマン"と"ブルーベリーレイディ"って、女性をイチゴやブルーベリーに例えてるのが中々の天才だと、いつも聴くたびに脱帽してしまう。

以上で前半は終了。

語りたい曲が多く、つい長めになってしまう。

今回のプレイリストは以下だ。

次回の後編も熱く語りたいと思うのでお楽しみに。

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