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破壊と再生。グラウンディング。地球と繋がるビッグアイランドの景色。

火山活動が活発な島、ハワイ島。通称ビッグアイランド。飛行機から見える景色は他の島とはまったく違う。火山が噴火した爪痕 ―― 黒々とした溶岩台地 ―― が島のあちらこちらに見える。
この島の西側にあるコナ空港への着陸も溶岩台地に作られた滑走路にランディングする。まさに地球そのもののエネルギーを感じられる島だ。
おそらくこれほどダイレクトに地球のエネルギーを感じられる島は世界広しといえども、他には存在しないのではないだろうか。

「ビッグアイランドで一番おすすめの場所は?」と尋ねられれば、個人的には「マウナケア山」と答えるだろう。
標高4205m、富士山よりもはるかに高い山頂から見るサンセット、その後に天空に広がる無数の星々。
見たことないような星空に「プラネタリウムみたい……」と表現する人もいるが、プラネタリウムはこの満天の星空を真似して作ったもの。つまりはこちらが正真正銘の本物だ。

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そしてマウナケア山はサンセットツアーが有名だが、サンライズもまた見事だ。特に夏至の日は格別。日の出の数分前には「宇宙の音」が奏でられる。人間の耳には聞こえない周波数7~8Hzとも13Hzともいわれているが、私たち人間のアルファ波の時の脳の周波数と同じものだ。宇宙と一体化する深い瞑想状態に誘われる貴重なタイミングなのだ。

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またビッグアイランドは地球が生きている証が目の当たりにでき、体感できる世界でも貴重な島だ。1984年のキラウエア火山の噴火以来、その活動が活発で、運が良ければ溶岩流も見ることができる。
ハワイの神話の世界でも有名な火の女神ペレの魂が宿っているといわれているハワイ火山国立公園内のハレマウマウ火口は、日中は火口から噴煙を上げているが、日が暮れたあとの火口には赤々と燃え上がる姿を見せてくれる。地球という生命体の鼓動を感じる場所だ。

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火の女神ペレが怒りだすと火山が爆発し、大地に溶岩を流されてすべて焼き尽くし破壊されるという伝説が残されている。大自然の活動に神を見た古代ハワイアンは、自然に対する感謝と同時に畏怖の念を忘れることはない。
エネルギー的には第1チャクラ、第2チャクラあたりが刺激され、しっかりと大地に根づくグラウンディングのパワーにあふれている。破壊と再生を繰り返しながら日々この島の大地はその面積を今でも拡大させている。

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破壊と再生。それを間近で感じることは、私たち人間にとって大きな学びや教訓を与えてくれる。
成長過程で作り上げられた価値観や思い込みを壊すことは難しいし、とても怖いことだ。しかし自分にとってもう必要じゃないものをいつまでも抱えていては新しいものは手に入らないし循環も起こらない。
破壊されリセットされた大地に新たな草木の種が落ち、成長し、花が咲き、やがては立派な森へと変わっていくように、私たちの意識も思考も環境も、一度破壊することで新たに生まれ変われることを教えてくれる。
今まさに時代はコロナウィルスの影響で、いまだかつて経験したことのない破壊と再生が起きている。新しい価値観、環境、考え方、ライフスタイルが生まれようとしているのだ。
自分を変えたい、もっと輝きたい、自分らしく生きたい、新しい道へ進みたい、と自己の再生を願っている人にとって、今は絶好のチャンスだ。
これと同じように、ビッグアイランドには人生を新しくリセットさせてくれる破壊と再生のエネルギーが満ちている。
一歩踏み出したい、背中を押してもらいたい、本当の自分に出会いたい、そう思っている人たちにはぜひ訪れて欲しいと思う。

かの有名なカメハメハ大王も、このビッグアイランドで生まれ育ち、一生を終えた。彼が抱いたハワイ諸島を統一するという誰もなしえたことがない大き過ぎる野望の達成はこの島から始まった。この島の北部、彼が誕生したといわれている町には一番最初に造られた曰く付きの大王像が立てられている(注:カメハメハ大王像は全部で4体あります)。

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強靭な肉体と精神力、先を見通し手を打つ才覚、語学を堪能に操り西洋人を味方に付けた類稀な人格と、すべてにわたって群を抜いていた彼は、それまで別々に統治されていたハワイの島々を侵略していき、手中におさめた。
そんなカメハメハ大王にまつわる場所も数多く点在し、ハワイの歴史を知る上では欠かせない場所となっている。その一部は聖地として崇められ、パワースポットとなっているところもある。

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2011年、私が『癒しのパワースポット ハワイ』という本を出した後、この島でのリトリートの仕事で訪れた時のこと。
この島に住む友達と一緒にある場所へ出かけた。そこはかつてこの地を旅する人たちが歩いたといわれる沿岸沿いの道、アラカハカイが走る溶岩台地。
今ではきれいに整備され、リゾートホテルが立っている一角だ。
ここにおそらく旅人が寝泊まりしたり、儀式をしたのではないかと推測される広い溶岩洞窟がぽっかりと口を開けている。そして天空にはひとつの穴が開いていて、正午前後の1時間にはまっすぐと光が差し込むのだ。
その光の下で何気なく瞑想している姿を写真を撮ると、驚くべき写真が撮れたのだ。

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人の周りにきれいにオーラが見え、人間はまるで発行体のように光輝く写真が撮影できた。洞窟の外から内側を撮影してもまるで金色の仏像のように見える。
この日は天気もよく絶妙な時間に訪れたことが功を奏し、驚くべき写真が撮れたのだ。これが今ではすっかり有名になってしまった「オーラの洞窟」の秘話だ。ビッグアイランドに住む友達との何気ないドライブがきっかけで見つけたパワースポット。この周辺には氣のいい場所がたくさんあるので、この洞窟だけでなく、付近をじっくりと散歩してもらえたら嬉しい。

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ほかにも自然と戯れることができる魅力もこの島にはたくさんある。特に野生のイルカと一緒に泳ぐ体験は忘れられない一生の思い出となるはず。
時にはイルカが自分の目の前で跳ねてくれたり、自分の周りをクルクルと回ってくれたり。気持ちいい風に吹かれて、イルカと戯れて、時にはマンタや冬にはクジラにも遭遇できる。そんな贅沢なご褒美も神様からのギフトだ。

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またこの島の北西部は晴天率が高い。しかもビッグアイランドで安心して泳げるビーチはこのエリアがおすすめだ。透明でキラキラな海。ぷかぷかと浮かんでいるだけで幸せな気分になる。

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島の西側の町コナに沈む太陽はコナサンセットと呼ばれ、その美しさは格別だ。ゆったり流れる時間の中、地球のリズムを感じながらサンセットを眺める。贅沢で豊かな時間。幸せなひと時。
豊かさってなんだろう? 幸せってなんだろう? と考えさせられる。

ハワイの自然は人を変えるパワーがある!
そう実感したときから、そのことを伝えたくてたまらなくなった。ハワイといえばワイキキが日本人にとっては通例だ。でも私が知ってしまったハワイは豊かな自然に感動し、心で感じる余韻の長いハワイ。
もっともっとハワイの自然に触れてほしい、人生を変えるほどの感動を味わって欲しい、そう強く思ったのだ。

一緒にハワイの自然を感じてくれた人たちはみんなキラキラ輝き始めた。
たくさんの思い出も共有することができた。
自然と向き合うことは、自分自身と向き合うことだと思っている。
共有体験は仲間意識が強くなり、旅を終えてからも心で繋がれる絆となる。
頭で考えてばかりの日本の生活から、心で感じるハワイを体験すること。
わずか一週間足らずの旅かもしれないが、それが今後の人生を大きく変えるきっかけになるはずだと信じている。

特にビッグアイランドは破壊と再生の島、地に足をつけるグラウンディングの島だ。新しいものを得るには、既存の何かに執着するのではなく、それを壊さないといけない。手放さないと入ってこないのだ。
そして地球に暮らしている以上、この地球にしっかりと根づかなくてはいけない。地に足がつかずにフワフワした感覚でいると不安や心配に繋がるし、エネルギー不足で気力が湧いてこない原因にもなる。
ハワイ諸島で最大の島、ビッグアイランド。
今は日本からの直行便もあることだし、ぜひたっぷりと時間を取って訪れて欲しい。地球と繋がることができる自然豊かな島なのです。




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